三丁目の夕日:45年で連載1000回達成 映画化も話題に

「三丁目の夕日」のコミックス第1巻 (C)西岸良平「三丁目の夕日 夕焼けの詩」/小学館
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「三丁目の夕日」のコミックス第1巻 (C)西岸良平「三丁目の夕日 夕焼けの詩」/小学館

 西岸良平さんの人気マンガ「三丁目の夕日」が、2月5日発売のマンガ誌「ビッグコミックオリジナル」(小学館)4号で連載1000回を迎える。「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズとして映画化もされた人気作で、同誌が創刊した1974年に連載がスタート。約45年で大台に到達する。同誌で連載1000回に到達したのは、ジョージ秋山さんの「浮浪雲(はぐれぐも)」と「三丁目の夕日」の2作のみ。

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 「三丁目の夕日」は、戦後の混乱を経て、高度成長期に差し掛かった昭和30年代の東京の下町・夕日町三丁目を舞台にしたマンガ。コミックスが第67巻まで発売されている。1990年にテレビアニメ化。山崎貴監督の実写映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズが2005年、2007年、2012年に公開されたことも話題になった。

 「ビッグコミックオリジナル」編集長代理の石原隆さんは、連載1000回到達について、「『釣りバカ日誌』や『黄昏流星群』など長期連載が多い『ビッグコミックオリジナル』の中でも連載1000回達成は、『浮浪雲』と『三丁目の夕日』の2作のみ。とんでもない節目」と語った。

 連載1000回を迎える同誌4号には、昭和39年(1964年)の東京五輪当時の国立競技場(旧国立競技場)のペーパークラフトが付録としてつく。昭和30年代を描いた同作が、東京五輪が開催される2020年に連載1000回を迎えるということにちなんだ付録となる。

 石原さんは今回の付録について「『三丁目の夕日』は、連載当時の10~20年前の日本を描いた。当時から失われたものはこんなに楽しかったんだということを描いていた。今回、2020年に連載1000回を迎えることになり、つい最近失ったものがあるのではないかと考え、国立競技場が浮かんだ。『三丁目の夕日』にふさわしい、今はなくなってしまった国立競技場を付録にすることで、作品の世界観を再現できるのではないか」と説明した。

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