女優の石原さとみさんが、4月スタートの連続ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ系、木曜午後10時)で主演を務めることが2月5日、分かった。“日本の連ドラ史上初”という、病院薬剤師を主人公にした医療ドラマで、石原さんが同局の「木曜劇場」に出演するのは、2014年10月期の「ディア・シスター」以来5年半ぶり2度目。また、同局の連続ドラマは“月9”ドラマ「5→9~私に恋したお坊さん~ 」(2015年10月期)以来4年半ぶりの出演となる。
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石原さんが演じる主人公の葵みどりは、キャリア8年目の病院薬剤師。お団子ヘアがチャームポイントのみどりは、「薬は患者の今後の生活につながるからこそ、その人自身を知る必要がある。それが、薬剤師にとって何より大切だ」という信念を持っている。
薬剤師を演じることに、石原さんは「薬剤師の方は薬局で“お薬を渡してくださる方”という印象で、一体どういうお仕事をされているのか具体的には知りませんでした。今回ドラマのお話をいただき原作を読んで、仕事内容の大変さに驚きましたし、薬剤師は“薬で命を助ける専門家”なんだと痛感しました」と語っている。
ドラマはマンガ誌「月刊コミックゼノン」で連載中の荒井ママレさん、富野浩充さん(医療原案)の「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」が原作。脚本は連続ドラマ「グランメゾン東京」(TBS系)の黒岩勉さんが手がける。2月末にクランクイン予定。
ーー本企画を聞いたときの最初の感想は。
薬剤師の方は薬局で“お薬を渡してくださる方”という印象で、一体どういうお仕事をされているのか具体的には知りませんでした。今回ドラマのお話をいただき原作を読んで、仕事内容の大変さに驚きましたし、薬剤師は“薬で命を助ける専門家”なんだと痛感しました。私自身、ドラマで医師や看護師を演じた経験はありますが、薬剤師が登場人物として描かれることはほとんどなかったのではないでしょうか。患者に寄り添う大切な存在なのに知らないことばかりでした。
ーー葵みどりを演じる上で心がけたいことは?
ドラマで描かれるみどりは原作よりもキャリアを積んでいる設定なので、患者さんに寄り添う温かさや優しさを持つ一方で、冷静な部分も持ち合わせていると思います。患者さんにとっての“最後の砦(とりで)”という自覚をもち、単にがむしゃらなだけではなく、優しさが本当の強さだということが伝わるように演じていきたいです。
ーー衣装を着てみていかがですか?
薬剤師の衣装に関してはデザインから一緒に考えさせていただきました。機能的でスタイリッシュながらも、どこか可愛さもあり、自然に身にまとうことができています。白衣だと医師や看護師と見分けがつかなくなってしまうのでデザインの違いを意識しました。というのも、私の友人の薬剤師が、“院内で医師と間違われてはいけないので、服装がかぶらないように徹底している”と教えてくれたんです。このドラマを通じて、薬剤師にもユニホームがあることが浸透してくれたらうれしいです。
ーー視聴者へメッセージをお願いします。
薬剤師というお仕事をもっと多くの人に知っていただきたいと思います。私自身、初めて知って驚いたことがたくさんありました。そして、夢物語ではなく、きちんと現実を伝えていけたらと思います。実際に薬剤師として働く方にとって、“明日も頑張ろう”という活力になれたらうれしいです。そして、世の中で働く皆様に“あきらめないこと”、“人を大切にすること”というメッセージが伝わるよう精いっぱい頑張りたいと思います。
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