松岡茉優:デジモン世代だからこその責任感 声優は「挑戦」

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「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」に声優として出演する松岡茉優さん

 アニメやゲームが人気の「デジモン」シリーズの新作劇場版アニメ「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」(田口智久監督)が2月21日、公開される。女優の松岡茉優さんが、劇場版の新キャラクターでデジモンを研究する科学者のメノア・ベルッチの声優を務めることも話題になっている。デジモン世代という松岡さんは出演のオファーを受け、叫ぶほど歓喜したという。人気作出演に「責任を感じた」という松岡さんに「デジモン」への思い、アフレコについて聞いた。

 ◇デジモンの衝撃

 「デジモン」は、1997年6月に携帯ゲームが発売。テレビアニメ「デジモンアドベンチャー」が1999~2000年に放送され、息の長いコンテンツとして親しまれている。新作は「PERSONA3 THE MOVIE」「キノの旅-the Beautiful World- the Animated Series」などの田口さんが監督。「デジモン」シリーズ初代プロデューサーを務めた東映アニメーションの関弘美さんがスーパーバイザーとして参加する。2000~01年に放送されたテレビアニメシリーズ第2弾「デジモンアドベンチャー02」のメインキャラクターが登場することも話題だ。

 松岡さんは1995年生まれの25歳。テレビアニメ第1弾「デジモンアドベンチャー」が始まった1999年は4歳だった。当時、「デジモンアドベンチャー」を夢中になって見ていた。

 「年齢的には(八神)太一や(石田)ヤマトよりも下で、(高石)タケルや(太一の妹の)ヒカリの目線でアニメを追っていました。(玩具の)デジヴァイスで遊んだり、ビデオを何度も見たり、幼稚園でもごっこ遊びもしていました。当時、毎週見ているアニメがたくさんありましたが、『デジモン』はショッキングなシーンもあって、とても記憶に残っています」

 松岡さんは、声優として「デジモン」に出演することが発表された際、「(武之内)空ちゃんみたいな女の子になりたいなと憧れ……。ビデオテープがすり切れるほど繰り返し見ました。“優しさ”や“強さ”、“痛み”を教えてくれた“私を作ってくれた作品”です」とコメントを寄せていた。ファンの中では、太一派、ヤマト派が二大派閥になっているが、松岡さんはヤマト派だったという。

 「太一とヤマトどちらにもひかれていましたが、やっぱりヤマトが格好いい。タケル、ヒカル目線で見ていたので、お兄ちゃんにするならヤマトがいいなと思っていました。あまり多くを語らないところが魅力かな」

 ◇大人になって考えたこと

 松岡さんにとって「デジモン」は特別な作品だ。だからこそ、出演が決まって「責任を感じた」という。

 「喜びよりも責任感がありました。いただいた役を全うしないといけない。あの時、子供だった太一やヤマトが大人になり、私も大人になって考えるところがありました。好きな作品だから、子供の頃の自分を裏切りたくないし、覚悟がないとできないと感じました。ファンを裏切らない映画になっていますし」

 松岡さんが演じるメノアは、ニューヨークの大学でデジモンを研究する科学者。英語と日本語が交じったしゃべり方をするのが特徴だ。メノアにはある過去があり、デジモンに対して複雑な感情を抱いている。

 「痛みを抱えた人で、引っ張ってくれるような存在の太一やヤマトとはまた違うキャラクターです。共感してくださる方も多いと思います。前に進めなくなっているつらい過去があったり、立ち止まっている方が楽では? と考えているなど、共感するところが多かったです」

 ◇太一たちに恥ずかしくないくらい成長できたのか?

 松岡さんはこれまで劇場版アニメ「映画 聲の形」「バースデー・ワンダーランド」などでも声優として出演経験があり、声優としての演技もこれまで高い評価を受けてきた。しかし、声優は「いつも挑戦」だという。

 「声優さんの仕事は専門職ですし、今回も挑戦させていただく気持ちでした。監督には『何か少しでも違ったら、なんでも言ってください!』とお願いしました。監督からは『デジモンが大好きな気持ちを込めて作ったので、デジモンが大好きな気持ちを出してください』と言っていただけたのが、うれしかったですね。思ったようにマイクに声が乗らなくて、あれ? と思ったり、難しいですね……。納得はなかなかできないのですが、もっともっと! という気持ちで演じさせていただきました。いっぱいいっぱいで、濃い時間でした」

 「デジモンを見ていた世代とデジモンを作った世代がタッグを組んで作った作品。すごくすてきなことです」と感じることもあった。

 「太一たちが大人になり、切なさを感じています。仲間たちがそれぞれの夢を追っているのは、勇気づけられるところもあるのですが、切なさもあるんです。でも、この作品から元気、勇気をもらい、前に進むしかない! という気持ちになったし、その気持ちがせりふ一つ一つに乗ったところはありました。太一たちに恥ずかしくないくらい自分が成長できたのかな? と自問自答したり。太一から教えてもらうことも多かったです」

 ◇「Butter-Fly」への思い

 劇場版のオープニングテーマとして故・和田光司さんの名曲「Butter-Fly」が流れる。テレビアニメ「デジモンアドベンチャー」のオープニングテーマで、当時の音源が使用される。ファンにとって特別な曲で、松岡さんもまた特別な思いがある。

 「和田さんがお亡くなりになった日、当時、私はラジオ番組を担当させていただいていて、洋楽中心のラジオ局だったのですが、『Butter-Fly』を流させてもらったことがありました。今でもカラオケで誰かが歌うと、立って一緒に盛り上がります」

 劇場版はオープニングから熱い展開となり、松岡さんは「冒頭の2分で感情が高まります! エンジェモン、エンジェウーモンが戦っていて、敵は……!? 開始からすごい!と拍手しました」と興奮気味に話す。

 最後に見どころを聞くと「どうしよう……」と悩みながらも、話が止まらない。

 「アクションシーンがすごい! 当時のデジタル感と今のデジタル感が合わさったアクションになっています。パタモンとコロモンのやりとりが可愛くて、キャーッ! となったり、あのシーンのアレだ! というところもあったり、クライマックスは映画館の空気がどうなるんだろう……。見どころがたくさんあるんです。太一たちがさまざまなことを乗り越えていくので、私たちも乗り越えないといけない。太一たちと一緒にもう一歩進ませてもらえました」

 松岡さんが語るように劇場版は見どころ満載で、大人になるということなどさまざまな思いが湧き上がってくるはずだ。

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