東山奈央:元気っ子は「肌に合っているのかな?」 テレビアニメ「彼女、お借りします」で“妹系アイドル彼女”更科瑠夏に

「彼女、お借りします」で更科瑠夏の声優を務める東山奈央さん
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「彼女、お借りします」で更科瑠夏の声優を務める東山奈央さん

 「週刊少年マガジン」(講談社)で宮島礼吏さんが連載中のラブコメディーマンガが原作のテレビアニメ「彼女、お借りします」が、MBS・TBS系の深夜アニメ枠・スーパーアニメイズムで7月10日深夜1時25分から放送される。元気いっぱいな明るい美少女で、超積極的な妹系アイドル彼女・更科瑠夏(さらしな・るか)の声優を務めるのが東山奈央さんだ。東山さんは、これまでも数々の作品で、元気な女の子役で好演してきたイメージもある。「彼女、お借りします」ではどんな演技を見せてくれるのだろうか……。東山さんに聞いた。

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 ◇瑠夏は最初から通じ合っているところも

 「彼女、お借りします」は、恋人にフラれてしまった20歳のダメダメ大学生の木ノ下和也が、レンタル彼女の美少女・水原千鶴と出会う……というストーリー。2017年に「週刊少年マガジン」で連載がスタートした。

 アニメは、東山さんをはじめ、水原千鶴役の雨宮天さん、七海麻美役の悠木碧さん、桜沢墨役の高橋李依さんら豪華声優陣が集結した。東山さんが演じる瑠夏は、ある理由で自分をドキドキさせてくれる存在を探していて、そのためには少し強引な手段をとることもあるキャラクターだ。

  「原作を読んでいて、キャラクターの表情が豊かですし、動きが伝わってきたんです。キラキラしたアニメになるのかな!と楽しみになりました。瑠夏はヒロイン随一のアクティブさを持っているので、特にいっぱい動きます。感情が行動に直結する子で、作品のテンションを上げるムードメーカー的な存在でもあります。アニメになって動くのが楽しみになりました」

 瑠夏を演じる中で「私の肌に合っているのかな?」とも感じたという。

 「特に大きなディレクションを受けたことはなかったと記憶しています。私の肌に合っているのかな? 難しく考えなくても、瑠夏の気持ちが分かるな……と最初から通じ合っているところもあったのかもしれません。表情も豊かで演じるのが楽しいですし。きっとどのヒロインを演じても楽しかったのだとは思うんですけど、瑠夏はイメージがわきやすかったのかな?」

 アニメの声優陣が発表される前、原作のファンから「瑠夏役は東山さんがぴったり」という声もあった。東山さんはこれまでさまざまなタイプのキャラクターを演じてきているが、元気な女の子を演じてきたイメージも強い。

 「『瑠夏役は東山奈央』と思っていただけたことは、うれしいですし、イメージを崩さないように頑張ろう!と気が引き締まります。『東山奈央は元気っ子』と思っていただけるのもすごくうれしいです。ただ、演じやすいキャラクターというものは、自分としてはないと思っています。声優を10年やらせていただいていて、いろいろな役を演じさせていただきました。『このタイプの役は得意だぞー!』と感じることはなくて、キャラクターたちはみんなそれぞれの人生を持っていますし、こういうタイプだよねとまとめるのではなく、たった一人のその子と丁寧に向き合っていきたい。瑠夏にしてもイメージはできましたが、私は彼女ほどバイタリティーがあるわけではないので、そこに気持ちを持っていくのにはやはりエネルギーが必要でした」

 瑠夏を演じるにあたって彼女の性格、人生を分析した。

 「瑠夏はしがみついて絶対に離れないくらい、全身で愛を表現している子。どう演じるのか?をすごく考えました。勢いだけではなかなか表現できませんし、和也さんのことをどのくらい好きで、どうしてこうなったのかな?と考えると、そこには彼女だけの事情があるからなのかも……と。ガツガツする選択をしたのは、追い詰められているからなのかな? 瑠夏は、彼女なりに精いっぱいで、悪意や裏表がなくて、思っていることが声に出るタイプです。今の瑠夏の気持ちを考えるだけではダメで、彼女の人生をしっかり考えようとしました」

 ◇気になる“彼女”は桜沢墨 「気持ちがすごく分かる」

 「彼女、お借りします」のヒロインはみんな個性的だ。東山さんに「瑠夏以外に気になるヒロインは?」と聞いてみると、桜沢墨を挙げる。墨は極度の人見知りで、会話もままならないキャラクターだ。

 「墨ちゃん、可愛いですよね。一生懸命で、見守って応援したくなる。私もお仕事を始めて、積極的にしゃべるようになりましたが、元々は墨ちゃんみたいなところもあったんです。子供の時は元気だったけど、段々人見知りになったので、気持ちがすごく分かる。だから自然と応援したくなるんです。とは言いつつ、小学生の時の私は瑠夏っぽかったかも(笑い)」

 個性的なヒロインの中でも異彩を放つのが七海麻美だ。小悪魔系の麻美は物語を引っかき回し、和也らを翻弄(ほんろう)する。東山さんにとっても麻美は気になる存在なようで「女の子のドロっとしたところを濃く煮詰めた感じ。こういう子、いるいる!ってなりました。笑顔なのに目が笑っていない。気になります」と語る。

 アニメの見どころを「和也さん目線で見ると、どうしても千鶴にベクトルが向いてしまって、もしかすると後から登場してくる瑠夏は好き嫌いが分かれるキャラクターかもしれません。でも、もし好きな女の子にこんなことをしてもらったら、きっとうれしいだろうな~と思わせてくれるのが瑠夏です! そんな目線で瑠夏を見ていただけると、幸せに感じると思います。ぜひ見てください!」と話す東山さん。アニメが始まれば、可愛く、一生懸命な瑠夏のとりこになるファンも多いはず。東山さんの熱演に注目したい。

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