薬屋のひとりごと
第13話 外廷勤務
12月27日(金)放送分
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で堀越耕平さんが連載中のマンガが原作のテレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」の第5期(読売テレビ・日本テレビ系、土曜午後5時半)が3月27日にスタートする。麗日お茶子役の佐倉綾音さん、八百万百役の井上麻里奈さんは、「『ヒロアカ』ほど『挑め』という言葉が飛び交う現場はない」「戦う現場」と感じているといい、5年間で「キャラクターと共に役者としても成長できた」と話す。アフレコの様子、約10年前の初共演の思い出、お互いの印象について聞いた。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
テレビアニメ第5期では、デク、八百万、お茶子ら雄英高校ヒーロー科1年A組と1年B組の対抗戦が描かれる。体育祭以来のA組とB組の直接対決に、ヒーロー科を目指す普通科1年C組の心操人使も参加することになる。
――テレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」は第5期に突入すると共に、2016年4月の第1期放送開始から5周年を迎えます。これまでを振り返っていかがですか?
佐倉さん 第5期であり5周年なんですよね。私はアニメが始まった当初、アフレコ現場で「10年続くコンテンツにしたい」と言われたのですが、その半分まで来たんだなと。みんなが理想として掲げてきたものが現実味を帯びてきたなと実感しています。
井上さん 折り返しか。私は「ヒロアカ」を最終回の想像がつかない作品だなと思っていて、それこそ雄英高校を卒業した後のプロヒーローとしての活躍も描けるし。そう考えると、(アニメも)10年以上は余裕かもしれないですね。
――改めて感じるキャラクターの魅力は?
佐倉さん この作品では、女性もしっかりとヒーローなんですよね。お茶子は「ヒロイン」という呼ばれ方をすることもあるのですが、私はあまりしっくり来ていなくて「ヒーローだ」と思うんです。お茶子も同じ気持ちで、人の役に立ちたい、家族のためにという思いがぶれずにある。自分の信念を曲げずに、しっかりとした目標、目的で戦いに臨める姿勢が、女性としても人間としても憧れるところですね。
――井上さんが演じる八百万は、生物以外なら何でも創り出すことができる「創造」を“個性”として持っています。
井上さん 八百万は、とにかく真摯(しんし)で心が美しいなと思います。これだけすごい能力を持つと、どんな悪用もできるじゃないですか(笑い)。普通に生きている人間だったら絶対に欲があって、“個性”を使って「ちょっとこれを出しちゃおう」みたいな、自分の欲に負ける部分があると思うんです。でも、八百万は絶対そういうことをしない。八百万が持っているからこの能力が正義の力として生かされているんですよね。
――たしかに、悪人の手にわたったら大変な能力ですね。
井上さん 八百万はあまり過去が描かれていないので、自分の中で考えたのですが、本当に素晴らしいご両親のもと、何にも苦労をすることのない環境の中で生きてきて、自分のほしいものが存在しない。だから、この能力を人のために生かそうと思ってくれたんだなと考えると、ご両親に感謝しかないですね(笑い)。
佐倉さん 素晴らしいですよね。絶対自分のために能力を使ってしまうと思います……。
井上さん 使うよね(笑い)。人のためにしかこの能力を使わない八百万は、素晴らしいと思います。
――第1~5期で、演じる上での変化はありましたか?
佐倉さん 5年たつと、みんな変わっていますよね。
井上さん うん。やっぱり「ヒロアカ」って、キャラクターの成長物語なので。みんなそれぞれ変わっているところがあると思います。
佐倉さん 「ヒロアカ」は戦う現場というか、私たちも(音響監督の)三間(雅文)さんはじめ、スタッフの皆さんと戦ってきました。やりたいようにやればいいという現場ではなくて、きちんと「こういうものを出してほしい」と言われますし、逆にこちらも「ここは譲れない」という思いをぶつけ合っている。キャラクターの成長と共に役者としての成長を著しく感じる現場だと思いますね。「ヒロアカ」ほど「挑め」という言葉が飛び交う現場はないかもしれないです。
井上さん それは全員が言われていることかもしれないですね。とにかく挑む気持ちが一番大切。我々が演じるキャラクターは、ヒーローを目指す学生という立場なので、挑む気持ちがないと成長もできないし、対峙(たいじ)する敵(ディラン)に負けてしまうんですよね。
佐倉さん 私たちはずっと「挑め」と言われ続けて、現場に入るとガチッとスイッチが入るようになりました。
井上さん 「ヒロアカ」って、舞台を見て三間さんが見いだされた方などいろいろな方が現場に来てくださるんですけど、現場での壁にぶつかることによって、それぞれの役者さんたちが成長していく姿が我々からも見えるんです。だからこそ我々も負けてられないと、挑む気持ちが増していく気がしますね。
佐倉さん どこまで行くんですかね、私たち?
井上さん もう喉が潰れるまで(笑い)。この後の仕事のことを考えられない現場ではありますよね。
佐倉さん そこは(デク役の山下)大輝君とノブさん(爆豪勝己役の岡本信彦さん)が頑張って、命を張ってやっているからこそ、一緒に戦っていかないといけないという気持ちになります。二人からは「ついていきたい」と思わせてくれる大きなパワーを感じますね。
――「ヒロアカ」では、同じ1年A組の仲間を演じていますが、お互いの印象は?
井上さん 最初に綾音に注目し始めたのは、私が演じたキャラクターの子供時代を演じてくれた時ですね。
――「僕は友達が少ない」(2011年)で井上さんが演じた三日月夜空の幼少期のソラを佐倉さんが演じていました。
井上さん そのキャラの子供時代が秘密というストーリーだったので、別の人が演じることになって、それが綾音だったんですよ。当時はまだ10代?
佐倉さん 高校生でしたね。
井上さん だよね。その時からすでに完成していて。高校生で現場に来るって、もっと緊張したり、隅っこで小さくなっているんだろうなと思っていたんですけど、綾音は最初から堂々としていてベテランのようで。
佐倉さん すごく印象悪い……(笑い)。
井上さん 違う違う、すごくしっかりしていて。とにかく芝居に対しての気持ちが熱くて、強いんですよ。情熱の強さが毎回すごいなと思っていて、先輩後輩も関係なく役者として輪の中にいるというイメージがありますね。ちゃんと自分の意志も伝えるし、やりたいことも伝える。良い意味で役者としてのプライドをしっかり持っているところが、若くして完成されているなと、共演する度に感じています。
佐倉さん 私は、麻里奈さんの幼少期を演じると決まった時に、「麻里奈さんがやらないのかな、気付かれないようにできるよ」と正直思ったんです。麻里奈さんがずっと作ってきたキャラクターの原点に当たる部分を新人の自分が演じるのがプレッシャーで、結構緊張していたんです。
井上さん そうは見えなかったよ(笑い)。
佐倉さん いや、私はそういうところが出ないんですよね(笑い)。そこから、現場をご一緒する機会も多くて、個人的に麻里奈さんのことが好きになったんです。麻里奈さんの現場での立ち居振る舞い、お芝居、声が好きで、好かれたいなと思って。どうしたらいいかなと思って、ご一緒する度に話しかけたりして。それで、現場で「綾音」って呼んでもらえるようになった時に、心の中ですっごい大きなガッツポーズをしました。
井上さん ありがたいですね。
佐倉さん 麻里奈さんは、私の中では絶対に関わりを持ち続けていたい人として君臨している、絶対的女王ですね!
井上さん 褒めるのが上手なんですよ(笑い)。
キャスト、スタッフと信頼し合う仲間と共に挑み続けてきた「僕のヒーローアカデミア」。第5期も熱い戦いが見られるはずだ。
人気アニメ「ガンダム」シリーズの45周年を記念して、“劇伴”のベストアルバムが、2025年3月26日に発売されることが明らかになった。シリーズを越えた劇伴のベストアルバムが発売さ…
特撮ドラマ「ウルトラマン」シリーズの新作「ウルトラマンアーク」の2025年1月放送エピソードの先行カットが公開され、1月11日放送の第24話「舞い降りる夢幻」に新たな怪獣・夢幻獣…
人気バラエティー番組「run for money 逃走中」(フジテレビ系)を原案としたテレビアニメ「逃走中 グレートミッション」が最終章に突入することが明らかになり、最終ステージ…
マンガやアニメが人気の「ドラえもん」の公式マガジン「ドラえもんライフ2025冬号~あいみょんセレクション~」(小学館)が12月27日に発売された。劇場版最新作「映画ドラえもん の…
マンガやアニメが人気の「ゲッターロボ」の50周年を記念した原画展「永井 豪×石川 賢 50周年記念原画展 『変形!進化!ゲッターロボ』」が2025年1月18日~2月11日にギャラ…