森見登美彦さんの人気小説「夜は短し歩けよ乙女」(角川文庫)が舞台化され、アイドルグループ「乃木坂46」の久保史緒里さんが出演することが4月9日、分かった。久保さんが単独で舞台に出演するのは初めて。歌舞伎界の「若きプリンス」として注目を集める中村壱太郎さんとの共演で、6月に東京と大阪で上演される。
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「夜は短し歩けよ乙女」は、京都を舞台に「先輩」(壱太郎さん)が、思いを寄せる後輩「黒髪の乙女」(久保さん)の目に留まろうと、日々奮闘しながらさまざまな騒動に巻き込まれる様を描く。
久保さんは、本作への出演について「最初に聞いたときは、うれしくもあり、プレッシャーもあり、私に務まるかなという不安を抱えましたが、原作を読むほどに、そのあまりにも素直で純粋な乙女のことが、私は大好きになってしまったので、今はそれを損なわないように演じきりたいという気持ちです」とコメント。
「そして『乙女』の周りにいる人々との関係性がとっても魅力的な作品なので、稽古(けいこ)の中で、皆さんと一緒に『乙女』を育んでいきたいと思います。たくさんの方々に愛していただける舞台になるよう、私も乙女と一緒に歩みたいと思います!」と意気込みを語っている。
また、壱太郎さんは「これまで歌舞伎の舞台にては女方の役がほとんど、他の舞台や映像への出演も少ない自分です。『なぜだ!?……まさか乙女役(女方にて)!?」と、本気で思ったほどです!」と驚きを明かし、「詳しくお話を伺いまして、先輩の役にて新たな世界へ踏み出せますこと、とても楽しみであり、不安でもあり、ワクワクドキドキです!」と話している。
脇を固めるキャストには竹中直人さん、鈴木砂羽さん、玉置玲央さん、白石隼也さん、尾上寛之さんらが集結。6月6~22日に新国立劇場中劇場(東京都渋谷区)、26、27日にクールジャパンパーク大阪 WWホール(大阪市中央区)で上演される。