逢坂良太&洲崎綾:アニメ「シドニアの騎士」完結への思い 7年の変化

「シドニアの騎士 あいつむぐほし」に出演する逢坂良太さん(左)と洲崎綾さん
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「シドニアの騎士 あいつむぐほし」に出演する逢坂良太さん(左)と洲崎綾さん

 弐瓶勉(にへい・つとむ)さんのSFマンガが原作のアニメ「シドニアの騎士」の完結編となる新作劇場版アニメ「シドニアの騎士 あいつむぐほし」が、6月4日に公開される。テレビアニメ第1期「シドニアの騎士」が2014年4~6月、第2期「シドニアの騎士 第九惑星戦役」が2015年4~6月に放送された人気作で、第1期の放送から約7年で完結する。主人公・谷風長道役の逢坂良太さん、白羽衣つむぎ役の洲崎綾さんに「シドニアの騎士」への思い、新作劇場版について聞いた。

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 ◇7年の成長? 変わらない?

 --劇場版アニメが制作されることになり、率直に感じたことは?

 洲崎さん 原作の連載が終了したのが2015年でしたし、いつかくるだろう!と信じていました。だから、やっと!という気持ちですね。

 逢坂さん 瀬下(寛之)監督たちにずっと詰め寄っていたんですよ。続きはいつですか!って。

 洲崎さん 言っていたよね。

 逢坂さん 本当に強くは言っていないですよ(笑い)。でも、本当にずっと待っていたので、最後までできることがうれしかったです。

 --二人にとって「シドニアの騎士」はどんな存在?

 逢坂さん 新人の頃に主役をやらせていただいた作品で、(声を先に収録する)プレスコでしたし、現場ではすごく鍛えられました。新人の頃は、絵を頼りにするところもあったけど、プレスコは台本と自分の想像力で演じないといけません。昔はがむしゃらでしたけど、今回の劇場版は、7年間の経験もありますし、少し冷静にできるようになりました。ちょっとは成長したのかな?

 洲崎さん 私もデビューして間もない時に出演が決まった作品でしたし、特別な思いがあります。スタッフさんと密にコミュニケーションを取りながら、作ることができたことも、すごくいい経験になりました。この作品をきっかけに、応援してくださった方もいらっしゃって、劇場版が制作されることになり、応援してくださっている方々のことを思い、うれしくなりました。

 --約7年で変化もあった?

 洲崎さん 自分はそんなに変わらないけど、後輩も増えてきましたし、イベントで好き放題にやるわけにもいかないじゃないですか(笑い)。「シドニア」では末っ子みたいでいられるんですよね。年下の(佐倉)綾音もいるけど、綾音はしっかり者だし(笑い)。でも、もし劇場版のイベントがあったら、落ち着いちゃったな……とは絶対言われたくない(笑い)。

 逢坂さん 言われたくないの!?

 洲崎さん 以前と同じように楽しくやりたいですね。ただ、(水瀬)いのりちゃんや(内田)雄馬がいたら、落ち着いていないといけないかな?

 逢坂さん 変わらないんじゃない(笑い)。バカやっていたいよね。

 ◇つむぎの可愛さを伝えたい!

 --「シドニアの騎士」の収録は久しぶりだった?

 洲崎さん 6年ぶりくらいですね。

 --劇場版は“10年後”が舞台です。演技に変化は?

 逢坂さん 10年後ですけど、大人になりすぎなくてもいいのかな?と考えていました。僕らもそうだけど、10年たっても根底はそんなに変わらないものですし。

 洲崎さん 不思議にスッと入っていけたんですね。6年前のように……としようとしても自分のものまねになってしまいますし、気持ちを大切にして収録に臨みました。

 --つむぎの可愛さも際だっています。

 洲崎さん ありがとうございます。つむぎの可愛さを伝えたい!という思いがあるので、うれしいです。演技だけじゃなくて、モーション、効果音などで、みんなで可愛く見せようとしています。可愛いはずです!

 --「身長差15メートルの恋」というキャッチコピーにもあるように、長道、つむぎの恋も描かれています。

 逢坂さん 芝居をしているというよりは、長道として自然にやっていた感じでしたね。

 洲崎さん 素っぽく、ナチュラルな息づかいを聞いてもらいたいので、作り込まないようにしていました。

 逢坂さん 恋愛に慣れていない二人だしね。日常会話の中でそういう雰囲気になった……と自然なんですよね。

 ◇完結の実感なし!?

 --プレスコならではの難しさ、面白さは?

 逢坂さん 難しさは、情報が少ないところですね。

 洲崎さん 頭の中で描いている情景がそれぞれ違う時もあって、距離感などの摺り合わせが必要になることがあります。アフレコと比較すると難しいところもありますが、自由度が高いところが面白いところです。

 逢坂さん 絵がないので、いつもよりさらに聞くことに集中できるんです。そこは強みです。

 洲崎さん テストの集中力がすごいよね。相手のせりふに丁寧に耳を傾ける。

 逢坂さん 想像力が大事なんです。僕はロボットアニメが好きなので、戦闘シーンはどんなパターンなのかな?と想像しながら演じています。今回の戦闘シーンもすごいですよ。想像の5倍くらいすごかった。

 --劇場版の見どころは?

 洲崎 全部熱いです。ネタバレになっちゃう(笑い)。これまでのことを思い出して泣けるシーンがありますし、つむぎと長道の初々しいシーンもあったり……。やっぱり全部が見どころです。まばたきしないでほしい!

 逢坂さん 目がカラカラになっちゃうよ! ラブストーリーがありつつ、王道ロボットアクションもあり……と僕も全部ですね。

 --劇場版で「シドニアの騎士」は完結となります。

 洲崎さん まだ寂しさを実感していないんです。作品を皆さんにお届けして、落ち着いたところで寂しさが一気にくるかもしれません。今はドキドキそわそわしています。

 逢坂さん まだ終わった感がないからね。公開されて最後なんだと思うと、きちゃうかも。

 洲崎さん 想像するとヤバいね。ラジオの最終回でも私と綾音は泣いたから。気合が入ります。もしイベントがあったら見たことがないドレス着ているかも。それと、某ロボットゲームもまだ諦めていないから!

 逢坂さん そうだね!

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