円谷プロダクションの創業者・円谷英二の生誕120年を記念したイベント「円谷英二 生誕120年記念特別イベント」が7月7日、国立映画アーカイブ 長瀬記念ホールOZU(東京都中央区)で開催され、円谷プロダクションの塚越隆行会長兼CEOが登壇した。イベントでは円谷英二がカメラマンとして参加した1935年の映画「かぐや姫」が約85年ぶりに日本で上映されることが発表され、塚越会長兼CEOは「円谷プロダクションとしても随所に“特撮の神様”につながっていく創意が見られる作品ですので、たくさんの人に見ていただけたらうれしいと思います」と語った。「かぐや姫」は、9月4、5日に国立映画アーカイブ 小ホールで上映される。
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展覧会「生誕120年 円谷英二展」が国立映画アーカイブ展示室で8月17日から開催されることも発表された。塚越会長兼CEOは「今年は『ウルトラマン』の誕生から55年目の年でもあるので、この企画をお届けする意味は大きいと感じています。この展覧会が、たくさんの皆さんに円谷英二監督の偉業を知っていただく機会になればうれしいです」とコメントした。
イベントには、国立映画アーカイブの岡島尚志館長、岡田秀則展示・資料室長、大傍正規映画室長、円谷英二さんの三男である円谷粲(あきら)さんも登壇した。
「かぐや姫」は、竹取物語を題材にしたトーキー映画。1935年11月11日に京都宝塚劇場(京都府京都市)、11月21日に日本劇場(東京都千代田区)で上映された。1936年に国際映画協会の監修で再編集された短縮版が英国に輸出された。フィルムが所在不明となり長期間、“幻の映画”となっていたが、2015年に英国映画協会に短縮版のフィルムが現存していることが明らかになり、約6年の交渉を経て国立映画アーカイブが所蔵し、日本で上映されることになった。
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