松村沙友理:走り続けた10年間と「乃木坂46」への思い 「私にとって魔法の国」 コロナ禍で卒業を意識

卒業記念写真集「次、いつ会える?」の取材に応じた松村沙友理さん
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卒業記念写真集「次、いつ会える?」の取材に応じた松村沙友理さん

 7月13日をもってアイドルグループ「乃木坂46」を卒業した松村沙友理さん。2011年8月に1期生として同グループに加入し、デビューシングルからこれまですべてのシングルで選抜入りを果たすなど、約10年間、中心メンバーとして活躍。“さゆりんご”の愛称を持ち、明るいキャラクターと透明感のある美しいビジュアルで人気を獲得してきた。卒業記念写真集「次、いつ会える?」(マガジンハウス)を発売した松村さんに、「乃木坂46」への思いや今後のプラン、写真集の撮影秘話などを聞いた。

 ◇見えそうな“心の隙”を意識

 写真集「次、いつ会える?」の発売と同時に、グループを卒業する松村さん。写真集でこだわったことは“ナチュラルさ”で、これまではアイドルとして「理想というか、『アイドルたるもの、こうありたい』という松村沙友理を作り上げちゃっている部分があった」といい、「写真集で『松村沙友理という人間の素は、こういう感じなんだよ』とギャップを見せられたら、と思いました」と松村さんは語る。

 そのため、普段は着飾ることが好きな松村さんだが、「メークはちょっと抜けがあるナチュラルな方向にして、洋服もおしゃれだけどナチュラル、というふうにしました。“心の隙(すき)”が見えそうな感じを意識しました」と明かす。

 テーマは「彼氏が彼女を撮った写真を、アルバムにした写真集」と松村さん。「“彼氏目線”というか……。私は普通の生活を切り取った写真がすごく好きなので、今回はそれを意識しました。私の目線の先に彼氏がいる、というイメージです」と語る。お気に入りのカットは両手で自分の頬に触れている一枚で、普段からの癖のポーズだといい、「“ディス・イズ・私”という感じで、お気に入りです」と笑う。

 写真集ではセクシーな下着姿や水着姿も披露しているが、「日常を切り取る」というコンセプトに沿って、特別な事前準備はせずジムに通う回数を増やすことぐらいだったといい、「日常の松村沙友理を切り取りたかったので、日常の延長線上という感じです」と説明する。今回はスタッフに任せる部分が多く、はじめは完成像が見えずに不安もあったというが、撮影を重ねるごとに手ごたえを感じ、「大満足の出来だなと思います」と松村さん。「自分でも『こんな表情できるんだ』という驚きもあって、新鮮な気持ちになりました。勝手にいろんな家に送りつけたいぐらい自信があります(笑い)」と笑顔をみせる。

 ◇“魔法の国”だった「乃木坂46」

 卒業コンサート、卒業記念写真集と「乃木坂46」としての活動をすべて終え、新しい環境へ向かう松村さん。卒業は、コロナ禍で自分自身のことを落ち着いて考える時間ができたことも関係しているという。「コロナで、世の中のいろんな状況が変わって、自分のことを考える時間も増えて。今まではひたすら走り抜けるだけ、という毎日だったけど、一回落ち着いて自分のことを考えたとき、より前に進むタイミングなんじゃないかな、と思ったんです」と振り返る。

 2011年に乃木坂46の1期生オーディションに合格して以降、デビューシングルからこれまでのシングル全27枚で選抜入りを果たすなど活躍し、その明るいキャラクターと美しいルックスで高い人気を誇った。これまで約10年にわたってアイドルとして走り続けてきた松村さんは、卒業する今、どのような心境にあるのだろうか。

 「卒業コンサートも終えて、写真集やミュージックビデオ撮影など、卒業に向けていろんなことをやらせていただいて。こんなに短期間でメインになることはあまりなかったのでプレッシャーも感じていたんですが……今は、すべて『やってよかったな』と思えています。『ちゃんと完全燃焼できたな』って。(卒業を発表してからは)改めて『乃木坂46』にいられたことに感謝している時期でした。卒業する今『乃木坂に入ってよかったな』と思えるのはとても大切なことだと思う。たくさんの方に支えられて、いろんな人に『卒業おめでとう』と言ってもらえるのは簡単なことではないと思うけど、それが自分なりに達成できたのかなと、満足感があります」

 この10年間、つらいときもあったが、振り返ってみるとそんなとき常に頭に浮かぶのは、メンバーの存在だった。「メンバーの存在は、どこにいても常に大きかったですね。どのシーンを思い返してみても、つらいことがあるとメンバーと支え合っていたなと思い浮かぶんです。誰かが泣いていたら、みんなで慰め合う。バースデーライブも裏側は壮絶で、4日間で全曲披露するのでみんなボロボロになるんです。それをメンバー同士で泣きながら支え合っていました。メンバーとの支え合いは、なんの仕事をしているときでも思い浮かぶぐらい、たくさんあります」としみじみと振り返る。

 松村さんにとって、「乃木坂46」とはどのような存在だったのか。10年を完走した今、そう改めて聞いてみると、「私にとって『乃木坂46』は“魔法の国”みたいだなと思っています」という。

 「『乃木坂46』にいると、やりたいこともたくさん出てくるし、それをかなえられる場所でもあったと思うんです。『こういうことをやりたい』と言っていたら、一緒にやりましょうと言ってくださる方が出てきて、たくさんのことができる場所だったなと思う。だから後輩にとってもそういう場所だったらいいなと思います。みんなが『やりたい』と思うことをたくさんかなえてもらえるような。かなえること自体も大事だし、『あれやりたい、これやりたい』とメンバーが思えるような、希望が持てる場所でもあってほしいなと思います」

 松村さん自身、モデルに女優にと、アイドル活動だけではなく個人としても活躍の幅を広げた。ただ、それは「乃木坂46」があってこそのものだったと考えているという。「個人の仕事は『乃木坂46』にいたからこそできたことかなと思っています。私はもともとアイドルを目指していたわけでもないし、表に出ようと思っていたわけではなかったので……。今個人的にやらせていただいていることも、全部『乃木坂46』があったからこそだと思っています」と思いを明かす。

 そう控えめに語る松村さんだが、これからは個人の“松村沙友理”としてグループから飛び立つ。今後は女優業を中心に、これまでのようにさまざまな仕事をしていきたい、とビジョンを話す。

 「アイドルの良さって、枠にとらわれないでたくさんのことができること。それはアイドルならではのことなのかなと思っているんです。私は芸能界の入り口がアイドルだったので、女優のお仕事も一生懸命、たくさんしていきたいなと思いつつ、バラエティーのお仕事もしたいし、できるならモデルのお仕事もしたい。今と変わらないぐらい、たくさんのことができたらいいなと思っています。でも独り立ちするので、お芝居は今後、より極めていかないといけないなと思います!」と力強く意気込みを語ってくれた松村さん。新たなスタートラインに立った松村さんは今後、どのような顔をみせてくれるのだろうか。松村さんの“これから”に注目したい。

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