薬屋のひとりごと
第40話 巣食う悪意
4月25日(金)放送分
人気アニメ「ガンダム」シリーズの劇場版「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(村瀬修功監督)とテレビアニメ「ガンダム Gのレコンギスタ」の劇場版「Gのレコンギスタ(G-レコ)」(富野由悠季総監督)の第3部「宇宙からの遺産」のコラボスタッフトークイベントが8月4日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で開催され、両作品の撮影監督を務めた脇顯太朗さんとアニメを手がけたサンライズの仲寿和プロデューサーが登場した。脇さんが「閃光のハサウェイ」「G-レコ」の似ているところ、富野監督についてなど裏話を語った。
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脇さんは両作について「どちらも、サンライズの第1スタジオで制作されています。先日は『G-レコ』はセルを生かす、『閃光のハサウェイ』は、徹底的にリアリティーを追求していて真逆だねと仲と話していました。でも、最近になって、実は似てないようで似ているのではないかなと、思ってきたんです。『閃光のハサウェイ』をやっている時は、映像的に作り込むのはデジタルなので、これもあれもできるし、建物が爆発しますといえば、CGで駆使してできる。それを追求していたんですね」とコメント。
「G-レコ」は「富野さんは昔『イデオンが戦う時、勢いがあったよね』と言っていたんです。イデオンは長方形の塊なので、ありえない脚の角度とかになるんですが、“そういうふう”に見えることが重要だと、これ格好いいかも? と見ている人が考える、という感じを大切にしているんです。なので、真逆かと思っていたんです」と説明した。
「似ている」ところを「振り返ってみると、『閃光のハサウェイ』冒頭15分の解禁において、ようやく固まったなと思った時、村瀬監督は作り込んだものをOKと言ったんです。そしたら、演出の松尾(衡)さんから『これだとやりすぎかもしれない、今からスタジオ行くから!』と夜に連絡があり、『もうちょっと散漫な絵にしていい?』『もっと視線を散らしてほしい』という要望を受けました。完璧じゃなくなってくる、作り込むまで演出でコントロールしないというのが、見ている人に考えてもらえた、という点で両作品とも似ているのかなと最近思いました」と話した。
「実は、冒頭のハサウェイがハウンゼン356便の操縦席に走って向かうカットは、敵が見える時のドクロマスクは逆光なので本当は真っ暗になるんです。でも、見えないのもなあと思い、明るくして、監督チェックしたんですが『暗くしてくれ』とやはりリアルを追求していました。ただ、最後やっぱり戻すことになって、最終的には、アニメとしてのいいところを考え、見てる人に考えてもらえたのではないかな、という点でも似ているなと思いました」と続けた。
富野監督のことが話題になると、脇さんは「富野さんは細かく言わないですよね(笑い)。言わないけど、考えていることを見抜かれてるのが怖いんですんよね。ニュータイプなんじゃないかと思いますね(笑い)」、仲プロデューサーは「『G-レコ』も今回、若い女の子が作画を担当することになり、かなりおびえていたんですが、監督が入るやいなや『おびえないで大丈夫だ』と声かけしてくれたんですよ。立ち会っていた制作が感動してましたね」とコメント。
脇さんは「本当に富野監督はいろいろと想像できてるんですよね。今回のエンディングのダンスも、富野監督が編集を全て行ったんです。ソフトウェアが使えないので、編集さんとトライアンドエラーを繰り返して、作成したんですけど、その打ち合わせをした時、『ああ、そういう感じで作るんだ、工夫しないんだなあ』と思ってたんですが、何も言わなかったんです。そしたら富野監督から『君はずいぶん手厳しいことを言うんだね。これは惰性ではない。諦めてるんではないから分かってくれ!』とまで言われました。全部心を読まれている、怖い!と思いました」と明かした。
「閃光のハサウェイ」は、1989~90年に富野監督が発表した小説が原作。宇宙世紀0105年を舞台に、第二次ネオ・ジオン戦争で苦い別離を経験したブライト・ノアの息子ハサウェイが新型モビルスーツ・Ξ(クスィー)ガンダムを駆って、地球連邦政府に反旗を翻す姿を描く。アニメは「虐殺器官」の村瀬さんが監督を務める。全3部作。
「ガンダム Gのレコンギスタ」は、テレビアニメ版が2014年10月~15年3月に放送。地球のエネルギー源を宇宙よりもたらすキャピタル・タワーを守るキャピタル・ガード候補生のベルリ・ゼナムの冒険を描いた。劇場版は、テレビアニメ全26話に新たなカットを追加。全5部作として上映される。
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