山下大輝:「遊☆戯☆王SEVENS」 デュエル熱が再燃 フュージョン召喚の「興奮と高ぶり」表現

「遊☆戯☆王SEVENS」の一場面(C)スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI
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「遊☆戯☆王SEVENS」の一場面(C)スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI

 人気アニメ「遊☆戯☆王」シリーズ第7作「遊☆戯☆王SEVENS(セブンス)」(テレビ東京系)。6月にスタートした第2期では、主人公・王道遊我たちに立ちはだかるゴーハ・コーポレーションからの新たな刺客、ゴーハ社長兄弟が登場したことも話題になっている。その中でも「最強」と言われる四男のユウオウを演じるのが、人気声優の山下大輝さん。ユウオウは、7月に放送された第58話に登場し、新召喚方法・フュージョン召喚で主人公・王道遊我を撃破した。子供の頃から「遊☆戯☆王」シリーズが大好きだったといい「新たな召喚方法を繰り出すユウオウ自身の興奮と高ぶりを意識した」という山下さんに演技のこだわりや、キャスト陣もハマっているというラッシュデュエルの魅力を聞いた。

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 ◇“悪役”ユウオウを演じる楽しさ 「見ている人を腹立たせたい」

 「遊☆戯☆王SEVENS」は、大企業ゴーハ・コーポレーションによって管理されている少し未来の都市・ゴーハ市を舞台に、ゴーハ第7小学校に通う主人公・王道遊我が、子供にとって窮屈な世界を変えるため、自身の発明(ロード)を信じ、新たに作り出したデュエルルール・ラッシュデュエルで戦う姿を描いている。毎週日曜午前7時半に放送。

 山下さんは、「遊☆戯☆王SEVENS」でアニメ「遊☆戯☆王」シリーズ初出演となった。「アニメは初代からずっと見てきたので、出演はすごくうれしかったです。オーディションの段階からめっちゃ出たい!と思っていました」と話す。

 山下さんが演じるユウオウは、常に不敵な笑みを浮かべるミステリアスなキャラクター。2体のモンスターを融合させる新たな召喚方法、フュージョン召喚で遊我とのデュエルに勝利した。山下さんはユウオウを「敵らしい敵」と表現する。

 「これまで“THE悪役”みたいなキャラは、もしかしたらいなかったのかなと思いました。レギュラーキャストの皆さんの反応を見ても『マジで悪いやつ、きたじゃん』という雰囲気だったので(笑い)。僕自身、悪役を演じることは多くはないので、生き生きとやらせてもらって、めちゃくちゃ楽しいですね。見ている人を腹立たせたいというか、こざかしい雰囲気が出せるように意識しました。底知れないミステリアスな、言葉の裏の真意を明らかにしないようなところも大事にして、見ている人の目を離させないようにできたらいいなと思いました」

 ユウオウは、遊我たちの脅威となる新たな召喚方法・フュージョン召喚を繰り出す重要なキャラクターでもある。

 「ユウオウは、ラッシュデュエルに新しいルールを追加する重要なキャラクター。フュージョン召喚をより魅力的に、みんなが『やりたい!』と思うような強さを感じてもらいたいと思いました。第58話では、ユウオウ自身もフュージョンを使うのは初めてで『ずっと使いたかった。これで勝利するんだ』というたかぶりや興奮を怒とうのように表現したいなと。完成した第58話を見たら、格好いい音楽も付けてくださって、盛り上がる演出にしてくださっていたので、僕も声を張って技を叫んでよかったなと、テンションが上がりました」

 ◇声優陣も熱くデュエル 花江夏樹と江口拓也を「いつかボコボコに…」

 幼い頃は「遊☆戯☆王」のカードゲームで遊んでいたという山下さんは、「『遊☆戯☆王』は友達とのコミュニケーションツールだった」と話す。

 「当時、少年時代の僕らは『遊☆戯☆王』を武器にいろいろな人たちと青春を分かち合っていたんだなと思います。最近、アニメを改めて見返したんですけど、めちゃくちゃ面白くて、たまらないなって。せりふ回しも含めてぶっ飛んだ魅力がありますよね。カード1枚に命がけになっている感じが『これが遊☆戯☆王だよな』って。だから、今声優として『遊☆戯☆王』の世界に入れているという感動があります」

 「遊☆戯☆王SEVENS」の現場でも、声優陣がカードゲーム「遊戯王ラッシュデュエル」で熱いデュエルを繰り広げているという。

 「蒼月学人(ガクト)役の花江(夏樹)君が、『これは誰でも使いやすいデッキだから』とおすすめのデッキを貸してくれるんですよ。それは、ドラギアスデッキだったんですけど、めちゃくちゃ強いですね。それに、ラッシュデュエルは、僕のように久々に『遊☆戯☆王』の世界に帰ってきた人にぴったりというか。『遊☆戯☆王ってこうだよね!』という懐かしい雰囲気もありつつ、展開が速くてルールもシンプルで遊びやすい。だから、ユウオウのカードが出たら、大人買いしようと思います(笑い)」

 ゴーハ兄弟の長男・ユウロ役の江口拓也もラッシュデュエルにハマっている一人だという。

 「江口さんはハマったらとことんの人だから、現場に広辞苑のような分厚いケースを3冊ぐらい持ってきていて、『カードの種類ごとにまとめてるんだよ』と。もう図鑑みたいになっていて。そのコレクター心もめっちゃ分かるんですよね。そんな人たちと共演するというプレッシャーもあります。いつかフュージョンデッキを作って、江口さんや花江君をボコボコにしたいですね(笑い)」

 アニメ本編でも、収録現場でも、デュエル熱が高まっている「遊☆戯☆王SEVENS」。山下さんは「今後はフュージョン召喚がキーになってきます。遊我チームがフュージョンという新たな脅威にどんな対策を練ってくるのか、それに対してユウオウがどんな動きを見せるのか。そこのぶつかり合い、せめぎ合いに注目してほしいですね」と見どころを語る。今後の戦いも見逃せない。

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