名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
人気アニメ「ガンダム」シリーズの劇場版「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(村瀬修功監督)の「ハサウェイスタッフ反省会」をテーマとしたトークイベントが8月26日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で開催された。メカニカルスーパーバイザーの玄馬宣彦さん、サンライズの設定制作の秋山李助さん、制作デスクの岩下成美さん、サンライズの仲寿和プロデューサーが登場し、制作秘話を明かした。
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同作に参加した渡辺信一郎さんのことが話題になると、岩下さんは「村瀬監督と何回か仕事をしたことがあるということで、コンテの作業を頼むことができました。食堂のシーンや、ケネスとガウマンの尋問シーンなどのシーンを担当していただきました」と説明。ギギが肉を食べるシーンは渡辺さんのアイデアといい「参考のために村瀬監督と渡辺さんで、サンライズの近所に、実際にステーキを食べに行ったりしてました」と明かした。
エンドロールには載っていないキャラクターのウェーブのキャラクターデザインは秋山さんがモデルになっているといい、秋山さんは「キャラデ発注の際には、コンテで書かれているものから変えていいと(キャラクターデザインの)恩田(尚之)さんに話したのですが、そのまま上がってきて監督チェックもOKになりました。恩田さんに自分を描いてもらったみたいで、ただうれしかったです(笑い)。しかも、下級兵士なので、村瀬監督も使いやすかったみたいで、意外に本編内でも登場シーンがある。この流れで第2部にも登場するとうれしいなと思ってます。ちなみに、ウェーブという名前は女性兵士の総称なんです。諸々の経緯で男性設定になりましたが、ニケライ・ファラナーゼさんが声をあててくれたのもあり、中性的なキャラクターになりましたね」と話した。
「ガンダム」シリーズに登場するミノフスキー粒子が話題になると、玄馬さんは「基本的に電波妨害するものです。ガンダムが作られた1979年頃は冷戦の影響などもあり、長距離誘導兵器を使用することがリアルになっていました。その時代に巨大ロボットを出すことがリアルにつながらなかったんです。ガンダム以前までのアニメ作品は異世界からよく分からない敵がやってくるのを、何とかできるのはロボットしかいない、という状態だったものを富野由悠季監督がリアルに近づけたいということで、架空のミノフスキー粒子があることを前提とした世界観を作り、これがあるせいで電波障害が起こる。そうなるとロボットに乗って接近戦を行わないといけなくなり、そのためロボットが生まれたという設定が大元にあるんです」と丁寧に説明した。
さらに、ファンネルについて「誘導兵器が使えなくなった世界で、そのミノフスキー粒子を利用し、意思を伝播させて、子機に戦いをさせたものがファンネルです。これにより長距離戦ができる世界観になりました。ここで『閃光のハサウェイ』の世界では、なぜファンネルがあるのにファンネル・ミサイルを作ったのか?と気になると思うんですけど、メタ的な話をすると、誘導兵器は面白いけど、現在の通常戦闘と同じなので、世界観が戻ってしまうんです。大変さを面白くするために作ったのに、ファンネルで処理できてしまうと富野監督自身が気付いたので、あえて封印している時期があったほどです」と語った。
「閃光のハサウェイ」でΞ(クスィー)ガンダムなどがファンネル・ミサイルで戦う。「基本的にファンネルは地上だと使えないんです。宇宙で使っているときは浮かせていて、意思を伝えて動かしているんです。浮いているからできているということで、地上では使えないという解釈です。仮に地上でファンネルに意思を伝えたとしても、機動力がないので使い物にならない。それに対してファンネル・ミサイルは、ミサイルにミノフスキー粒子を利用して方向転換の指示を出す誘導兵器というイメージです。つまり、地上で使うために生み出されたのが、ファンネル・ミサイルだと思ってください」と話した。
「閃光のハサウェイ」は、宇宙世紀0105年を舞台に、第二次ネオ・ジオン戦争で苦い別離を経験したブライト・ノアの息子ハサウェイが新型モビルスーツ・Ξ(クスィー)ガンダムを駆って、地球連邦政府に反旗を翻す姿を描く。アニメは「虐殺器官」の村瀬さんが監督を務める。全3部作。興行収入が20億円を突破するなどヒットしている。
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