二宮和也:瀬々敬久監督と初タッグ 日本人捕虜役「ただただ帰ることを思って」

2022年公開の映画「収容所から来た遺書」で主演を務める二宮和也さん
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2022年公開の映画「収容所から来た遺書」で主演を務める二宮和也さん

 二宮和也さんが、2022年公開の映画「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」で主演を務めることが10月18日、分かった。映画「64-ロクヨン- 前編/後編」(2016年)で知られる瀬々敬久監督がメガホンをとることも発表され、二宮さんは瀬々監督と初めてタッグを組む。実在した日本人捕虜・山本幡男役に挑戦する二宮さんは、「ただただ帰ることを思って、行ってきます」とコメントを寄せている。

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 「収容所から来た遺書」は、辺見じゅんさんの同名ノンフィクション小説(文春文庫)が原作。第二次世界大戦終了後のシベリアの収容所(ラーゲリ)で、死と隣り合わせの中、懸命に生きた日本人捕虜の姿を描く。二宮さん演じる山本は、収容所で過酷な労働を強いられながらも、生きることへの希望を仲間たちに訴え続けた人物だ。

 瀬々監督は、「どんな状況でも、『それでも生きろ』『希望を捨てるな』。そんなメッセージが山本幡男さんの苛烈な人生からは伝わってきます。先日、山本さんが生まれ育ち、妻のモジミさんが子供たちと戦後を過ごした隠岐の島に行ってきました。山本さんの生家は今はなく竹やぶとなっていましたが、目の前はすぐに海。海はどこまでも続くようで、ここから人生を始め、シベリアの果てにたどり着いた、途方もない旅に思いをはせました」とコメント。

 続けて「山本さんら多くの人々を追い詰めてしまった状況を再び作らないよう、戦争の起こした悲劇がもう再び起こらないよう、思いを込めて映画に取り組んでいきたい。そう思っています」と話している。

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