小西克幸:「鬼滅の刃」宇髄天元の魅力 「命を大事にしていると思える」

「テレビアニメ『鬼滅の刃』遊郭編」の宇髄天元役の小西克幸さん
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「テレビアニメ『鬼滅の刃』遊郭編」の宇髄天元役の小西克幸さん

 吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「鬼滅の刃」の新作「テレビアニメ『鬼滅の刃』遊郭編」。2021年12月にフジテレビ系で放送がスタートし、きらびやかな遊郭を描く映像美、鬼殺隊の音柱・宇髄天元(うずい・てんげん)、新たな鬼の堕姫(だき)など魅力的なキャラクター、声優陣の熱演が話題になっている。宇髄天元役の小西克幸さんは、宇髄天元を「命をとても大事にしている人」と表現する。宇髄天元の魅力、演技のこだわりを聞いた。

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 ◇派手派手な男、宇髄天元のギャップ

 「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎(かまど・たんじろう)が、鬼に変異した妹・禰豆子(ねずこ)を人間に戻すために旅立つ……というストーリー。原作は、2016~20年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、「テレビアニメ『鬼滅の刃』竈門炭治郎 立志編」が2019年4~9月に放送、2020年10月に「無限列車編」が公開された。「遊郭編」は、日本の映画史上初めて累計興行収入が400億円を突破した劇場版アニメ「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(外崎春雄監督)に続く物語で、炭治郎たちが宇髄天元と共に鬼が棲(す)む遊郭に潜入することになる。フジテレビ系で毎週日曜午後11時15分に放送中。第5話は、1月2日午後11時半に同局系で放送。

 小西さんが演じる宇髄天元は元忍(しのび)で、きらびやかな装飾を身につけ、外見も言動も“派手派手”な男だ。小西さんは宇髄について「見た目とのギャップがすてきだなと思います」と話す。

 「宇髄の魅力は派手で格好いいところだと思います。といっても一見テンションが高くて、筋骨隆々で力で戦うという感じに見えるけど、実際はそうじゃないんです。敵がどういう敵なのか、味方は何をしているのか、いろいろなことを考えながら常に頭の中で冷静に分析しながら生きていると思うんです。だから、見た目とギャップがあって、すてきだなと思います」

 「遊郭編」の第4話では、遊郭に潜んでいるのが鬼の中でも強大な上弦の鬼かもしれないと推察した宇髄が、炭治郎たちに任務から離れるよう指示する場面が描かれた。任務を続けようとする炭治郎に「恥じるな。生きてる奴(やつ)が勝ちなんだ」と諭すなど、宇髄の考え方も垣間見えた。

 「宇髄は、命をとても大事にしている人だと思うんですよね。無謀に何かをするんじゃなくて、生きていればいつかはひっくり返せる時が来るかもしれない。炭治郎たちに任務を降りるように指示したのも『今はその時じゃない』という思いがあったと思うんです」

 ◇“呼吸”を表現するために

 「鬼滅の刃」は、迫力あるバトルシーンも魅力の一つだ。鬼殺隊の隊士たちはそれぞれに“呼吸”を操り、技を繰り出す。小西さんは、音の呼吸を操る宇髄を演じる上で、ほかのキャストの呼吸を研究した。

 「技を出す前に息を吸う表現があったのですが、これは普通に吸っていいのかなとか、全集中している時の息の吸い方ってどうなんだろうなと、スタッフさんと相談しながら演じました。みんながアフレコしている時にも、呼吸はどうしているんだろう?と観察していました。普段生活している時、戦いで疲れている時、集中しなければいけない時に、どんなふうに呼吸を表現しているのか参考にしようと思って。鬼殺隊においては呼吸が重要ではないかと思っていて、疲れている、戦っている、などという区分が分かりやすい呼吸だけではない何かがあると思うんですよね」

 小西さんは、「常に挑むような気持ちで」収録に臨んだという。

 「毎回、作品や役と向き合っていく上で、常に挑んでいきたいという気持ちで臨んでいます。原作やシナリオを読んで、僕はストーリーをあらかじめ分かっていますが、作品の中で生きているキャラクターたちにとっては初めて起こる出来事なので、常に上書きされていくというか。あるエピソードでギリギリだったら、次の展開はもっとギリギリかもしれない。そういう感覚は大切にしています」

 宇髄天元が音の呼吸を操り、鬼とどのようなバトルを繰り広げるのか。今後も小西さんの演技に注目だ。

※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となる。

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