山田涼介:俳優デビューから16年での変化 主演続きでも「今も成長の過程」

映画「大怪獣のあとしまつ」で主演を務めるHey! Say! JUMPの山田涼介さん(左) (C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会
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映画「大怪獣のあとしまつ」で主演を務めるHey! Say! JUMPの山田涼介さん(左) (C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

 2月4日に公開される映画「大怪獣のあとしまつ」(三木聡監督)で主演を務める人気グループ「Hey! Say! JUMP」の山田涼介さん。「怪獣の死体処理」という斬新なテーマに焦点を当てた本作で、山田さんはそのミッションに立ち向かっていく主人公に扮(ふん)する。出演を決めた理由、他のキャストとのバランスを意識したという演技へのこだわりをはじめ、「ただせりふを話していた」という俳優デビュー時からの変化を聞いた。

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 ◇松竹×東映の特撮映画「新しい扉開いた」 出演理由は「見てみたくて」

 本作は、松竹と東映が初めてタッグを組み、三木監督が脚本を手がけたオリジナル作品。今まであまり描かれることがなかった、“怪獣が死んだその後”を描く空想特撮エンターテインメントとなっている。山田さんは「まずは2社がタッグを組むんだという驚き。そこから『大怪獣のあとしまつ』という題材が気になっていって」と印象を明かす。

 出演については「自分が演じたいというよりも、松竹さんと東映さんで送るこの作品を見てみたいと強く思い、『ぜひやらせてください!』と決めました」と告白。「完成した映像を見たら、とても不思議な作品に仕上がっていて面白かったです。これは確かに、ありそうでなかったなと。新しい扉を開いたなと思いました」と手応えを得た。

 ◇主人公・アラタは「唯一ブレない男」 演じる上でのこだわりは?

 山田さんが演じたのは、科学と戦闘のエキスパートである特務隊所属の主人公・帯刀アラタ。巨大怪獣の死体処理という重要なミッションを任され、奮闘していく役どころだ。山田さんは「この物語の中で、唯一ブレずに自分の任務を全うする男」だと分析する。

 劇中では、内閣総理大臣の西大立目完(西田敏行さん)や、環境大臣の蓮佛紗百合(ふせえりさん)ら大臣たちが、怪獣の死体処理を巡って不毛な議論を重ね、右往左往を繰り返す様子も描かれる。山田さんは「皆さんがどれだけ自由度高く演技しているかは、アラタを演じる上ですごくキーになってくると思いました。西田さんや大臣チームの方々はそれぞれの役を個性的に演じられるだろうとイメージしていたので、なおさら主人公のアラタはブレずに、かっこいい男でいようと意識しました」と語った。

 また、サイドを刈り上げた髪形には山田さんが台本を読んで抱いたイメージを反映。「パッと見たときに強そうに映ったほうがいいだろうなと思ったので」とこだわり、原作のない作品でのキャラクターを作り上げていった。

 ◇「ただせりふを話していた」 俳優デビュー時からの変化

 山田さんといえば、数々の映画やドラマで主演を飾り、俳優として活躍するジャニーズメンバーの代表格でもある。初めての演技は、2006年に放送されたスペシャルドラマ「探偵学園Q」(日本テレビ系)。俳優業において当時からの一番の変化は「やっぱり芝居への理解力じゃないですかね」という。

 「当時は、正直ただせりふを覚えて話していた感じで、役をどう自分の中に落とし込んでいくかなんて考えられていなかった。小学生の僕には、芝居はそうやって作り込んでいくものだということも分からなかったんです」

 「でも、俳優業をやってみて純粋に面白かったんですよね。もっとやっていきたいなと思って、自分でいろいろな作品を見たり、いろんな方と話しながら、徐々に成長していったのかな」と振り返る。「もちろん今もその過程ですけどね」と謙虚な姿勢ものぞかせていた。

 ◇「大怪獣のあとしまつ」あらすじ

 ある日突然、この国を襲う大怪獣が死んだ。片付けられなければ国家崩壊となる危機の中、現場指揮の任務を背負わされたのは首相直属の特務隊の帯刀アラタ(山田さん)だった。そんなアラタの前に、環境大臣の秘書官で、元婚約者の雨音ユキノ(土屋太鳳さん)が現れる。2人は前代未聞の無理難題 ”巨大な死体のあとしまつ”に、知恵と工夫で立ち向かう……。

 ヘアメーク:二宮紀代子(メーキャップルーム)/スタイリスト:野友健二(UM)

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