全領域異常解決室
第7話 すべてお話します 物語はここから始まった
11月20日(水)放送分
連続ドラマ「ハレ婚。」(ABCほか、日曜午後11時55分)で、約6年ぶりに連ドラ主演を務めている島崎遥香さん。ドラマは“一夫多妻”をテーマにした異色のラブコメで、島崎さんは、稲葉友さん扮(ふん)する伊達龍之介の3人目の妻・小春を演じている。「AKB48」を卒業してから5年がたち、一人になって「何でも挑戦してみようと、ちょっと前向きになっているかもしれない」と心境の変化を語る島崎さんに、ドラマの見どころや結婚観、女優としてのキャリアなどについて聞いた。
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ドラマは、マンガ誌「週刊ヤングマガジン」(講談社)で2014~19年に連載され、累計260万部を突破したNONさんの同名マンガが原作。一夫多妻制が認められた架空の町を舞台に、複数の妻を持つことができる「ハレ婚=ハーレム婚」を描いた作品で、なぜか浮気男とばかり付き合ってしまう「既婚者ハンター」の小春が、不思議な魅力を漂わせる龍之介と出会い、他の美人妻たちと“ハレ婚ライフ”を送ることになる……というストーリー。
島崎さんが演じる小春は、がむしゃらで無鉄砲な性格の一方で、お人よしでもあるというヒロインだ。「私は思ったことをすぐ行動するタイプなので、行き当たりばったりなところが似ていますね」と自身との共通点を語る。
夫役の稲葉さんのほか、1人目の妻・ゆず役で柳ゆり菜さん、2人目の妻・まどか役で浅川梨奈さんと共演。稲葉さんとは共演経験があり、「共通の友達もいるので、人見知りはしなかったです」という。現場ではこの4人で過ごすことが多かったといい、「ロケ先の遊園地で、梨奈ちゃんが私やスタッフさん、みんなにクレープをおごってくれました。私はピザのクレープを食べました」とエピソードを明かす。
一夫多妻制を描いた今作では、結婚生活もテーマの一つ。島崎さんに結婚観を聞くと、「人生の半分ぐらいは一人で楽しみたいです。残りの半分は、せっかく結婚という制度があるので、(結婚生活が)あってもいいのかな?」と回答。また、これだけは譲れないという理想の男性像は「ワンちゃん好き」なことと答えていた。
2016年末にアイドルグループ「AKB48」を卒業して5年がたった。2017年のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」など、ドラマや映画を中心に活動し、2月には舞台「政見放送」に出演するなど、女優として着実にキャリアを重ねてきた。卒業後に成長した点を尋ねると、「成長が止まっているんですよね(笑い)。年々、マイペースになっていっているんです」と冗談交じりに語る。
一人で活動する怖さを感じることもあるが、それ以上に楽しさを感じているといい、「何でもないようなことですけど、日々、好きなマネジャーさんとお仕事ができたり、『ハレ婚。』では、原作が面白くてやりたいと思ったのもありますが、美人なプロデューサーさんとお話をして、一緒にお仕事をしたいと思ったことがきっかけでした。好きな人と仕事ができるっていいですよね」と目を輝かせる。そして、「グループの時は自分で仕事を決めることはなかったので、一人になってまたお仕事の幅が広がったなと思っています」と充実感をにじませる。
「何でも挑戦してみようと、ちょっと前向きになっているかもしれないです」と心境の変化もあったともいい、「今まではバラエティー番組や舞台もあまりやってきませんでしたが、やってみようと思えるようになりました」と明かす。
“塩対応”で知られる島崎さんだが「私、プライベートでは結構、街中で話しかけられるですよ。おじいちゃん、おばあちゃん、外国の方から、よく道を聞かれるんです。この前は、聞かれた場所まで連れて行ってあげました」と意外な素顔を明かした。
女優として5年たったが、「これからじゃないですか」と笑う。「自分の出演作を見ていると、ついつい反省しちゃうんです。エゴサーチはしないので身近じゃない人の声は気にしていませんが、身近な人からアドバイスをもらっています」と前向きに取り組んでいる。
最後に、中盤にさしかかったドラマの今後見どころについて、「小春と龍之介が仲良くなってきた途端、伊達家で事件が起きます。これまではキャラクター紹介が主だっていましたが、これからはみんなの過去が分かってくるので、『ハレ婚。』の本題に突入します。展開が早くて、あっという間の30分間。寝る前にサクッと見ていただけるとうれしいです。4人家族の行方を見届けてください」とアピールしていた。