日向坂46丹生明里:声優挑戦にプレッシャーも「これはチャンス」 声優ドラマ出演も生きた 劇場版アニメ「DEEMO サクラノオト」

劇場版アニメ「DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-」に声優として出演する日向坂46の丹生明里さん
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劇場版アニメ「DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-」に声優として出演する日向坂46の丹生明里さん

 世界的人気ゲームが原作の劇場版アニメ「DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-」(藤咲淳一総監督、2月25日公開)に声優として出演するアイドルグループ「日向坂46」の丹生明里さん。長編アニメの声優に初挑戦した丹生さんは「出演するにあたってプレッシャーは相当ありました。不安でしかなかったです」と口にする。そんな中で生きたのは、声優を目指す少女役で出演したドラマでもらったアドバイスだったという。丹生さんに今作の出演について話を聞いた。

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 ◇演じる仮面の少女 「最初は『なんだよ!』って思う方もいるかも」

 劇場版アニメ「DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-」は、全世界累計2800万ダウンロードを突破した音楽ゲーム「DEEMO」が原作。城で独りピアノを奏でる謎の存在のDeemo、空から舞い降りた記憶を失った少女・アリス、城の不思議な住人たち、ピアノの音色で成長する木の、優しくはかなく切ない愛の物語を描く。丹生さんは、城の住人の一人で、謎に満ちた仮面の少女役で出演する。

 丹生さんは今作について「音楽がとにかくすごくて! 映画であり、コンサートでもあるような作品になっています。原作のファンの方はもちろん、音楽好きな方にも楽しんでいただける作品だと思います」とアピールする。

 演じる仮面の少女は物語の“重要キャラ”。しかし、序盤の行動に「最初は『なんだよ!』って思う方もいるかもしれませんが、最後まで見ていただくと、『こういうことだったんだ』って思えるので、温かい目で見てください」と笑う。「今作には悪役がいないんですよ。ほっこりした世界観で、見終わった後に温かい気持ちになれる作品になっています」と紹介した。

 ◇「声春っ!」監督からのアドバイス 声が“恥ずかしくなくなる”までやった練習

 昔からアニメが大好きという丹生さん。ブログでも度々、今ハマっているアニメなどを紹介している。「小さい頃は『ふたりはプリキュア』にハマっていて、学生時代は『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』『ラブライブ!』が好きでした。『ラブライブ!』は友達とカラオケで声まねして(曲を)歌ったり、ずっとゲームもやっていました」。

 それゆえ、声優業への憧れはずっと持っていた。3年前のブログでも「アイドルのうちに叶(かな)えたいこと」として、「声優さんのお仕事をすること」と挙げていた。しかし、その分、大きなプレッシャーもあったという。

 「夢がかなってうれしさはあったのですが、私で大丈夫かな、できるかなという不安はありました。でも、『これはチャンスだ、頑張ろう』っていう気持ちもあって。不安と前向きな気持ちの中で悩んでいました」

 不安を和らげるために、とにかく練習を積んだという。アフレコに入る前の練習は、家で一人で行った。そこで役立ったのは、声優の卵の役を演じた連続ドラマ「声春っ!」(日本テレビ、2021年)で、監督からもらったアドバイスだったという。「アニメを見るときは『目をつぶって見ると、感情が分かる』と言われて。実際に声だけを集中して聞いた時に、すごく感情が伝わってきたんです。なので、自分のいろんなパターンの声を録音して聞いてみよう」と練習を積んだという。

 「家ではずっと練習していて。ボイスレコーダーで録音して、『これじゃないかな?』っていう作業をずっと繰り返していました。聞きすぎたせいか、自分の声が恥ずかしくなくなりました」と笑う。

 練習の成果か、出来について「やりきった気持ちはあります。今見返すと、足りなかったなって思う部分はあるのですが、当時の100%を出せた自信はあります」と力強く語る。そして「もっといっぱい練習して、もっとうまくなりたい」という思いを強くしたという。

 「(アリス役の)竹達彩奈さんの演技を見て、本当にすごいなって。自分とは違うなってことが、すぐに分かりました。今作に出演して、声優というお仕事は大変だということを改めて実感したのですが、もっと成長して、これからも挑戦したいです」

 アイドルとしての目標も語る。「ファンの方に『丹生ちゃんがきっかけで、この作品を見ました』って言ってもらうことがあるのですが、私はそれがすごくうれしくて。アイドルになったのも『こんな私でも誰かの力になれればいいな』と思ってのことだったので、私が少しでも作品の魅力が伝わる“きっかけ”になっていてくれたら、すごくやりがいを感じます。これからも、私が、作品の魅力が少しでも伝わる入り口の一つになれるよう頑張っていきたいです」と意気込んだ。

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