安達祐実:「カムカムエヴリバディ」こじらせ女優役をダメ元オファー 制作陣「何歳にも化けられる方」

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で美咲すみれ役を演じる安達祐実さん (C)NHK
1 / 1
NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で美咲すみれ役を演じる安達祐実さん (C)NHK

 女優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)。第16週「1983」(2月14~18日)では、ひなた(川栄さん)が憧れる女優の美咲すみれ役で、安達祐実さんが本格登場した。“棒読み”の演技が話題となった安達さんについて、制作陣に話を聞いた。

ウナギノボリ

 安達さん演じるすみれは、かつて、“モモケン”こと桃山剣之介(尾上菊之助さん)のヒット時代劇「棗黍之丞(なつめ・きびのじょう)シリーズ」に出演し、人気を博した女優。ひなたにとって憧れの存在だったが、思いがけず撮影所で出会ったすみれは、機嫌が悪く……。芸能界の荒波の中で、何やらこじらせているらしい……という役どころだ。

 2月18日放送の第77回では、人気時代劇「破天荒将軍」の撮影にすみれが参加。刺客に襲われた姫役のすみれが「きゃー! 何者じゃー!」と棒読みの演技を披露し、ひなたや周囲のスタッフたちをあぜんとさせるシーンがあり、視聴者の笑いを誘った。

 同週の演出を担当した橋爪紳一朗さんは、安達さんについて「何歳にも化けられる方」と表現する。話題になった棒読みの演技について、「演技のうまい方が、意識的にへたにやるってすごく難しいと思います。本番までに3回ほど段取り確認がありましたが、最初はそこまで棒読みと言う感じのお芝居ではありませんでした。かと言って、やり過ぎてもダメだし……バランスが難しかったと思います」と語った。

 制作統括を務める堀之内礼二郎チーフプロデューサー(CP)は、「初期から、ひなたが不機嫌な女優に振り回されるというエピソードがあった」と明かし、「安達さんは人柄や性格の良さが認知されている半面、芸歴何十年というキャリアもある希有(けう)な存在だと思います。ひなたにとってトラブルメーカー的な役柄でもあるので、やっていただけるか、ダメ元でお願いしたところ、面白がっていただきました」と話した。

 「カムカムエヴリバディ」は、朝ドラ史上初の3人のヒロインが織りなす100年のファミリーストーリーで、昭和、平成、令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く。上白石さんは祖母の安子役、深津さんは母のるい役、川栄さんは娘のひなた役として、バトンをつなぐ。

最新記事

    {%ジャンル記事リスト1%} {%ジャンル記事リスト2%} {%ジャンル記事リスト3%} {%ジャンル記事リスト4以降%}