伊藤万理華:本格ラジオドラマ初挑戦 宇梶剛士と“父娘”役、温かい物語に「涙」 3月12日全国放送

3月12月に全国放送されるオーディオドラマ「FM シアター 礼文バージンロード」で父娘を演じた伊藤万理華さん(右)と宇梶剛士さん
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3月12月に全国放送されるオーディオドラマ「FM シアター 礼文バージンロード」で父娘を演じた伊藤万理華さん(右)と宇梶剛士さん

 女優の伊藤万理華さんと俳優の宇梶剛士さんが主演を務めるオーディオドラマ「FM シアター 礼文バージンロード」が、3月12日午後10時からNHK-FMで全国放送される。宇梶さん扮(ふん)するコンブ漁師の木田道夫の娘・夏来を演じた伊藤さんは、出演にあたって「初めて本格的なラジオドラマに出演させていただきます。北海道の礼文島と東京をつなぐ、形のない父親との温かい物語です。初めて読んだとき、涙が出ました。まだ訪れたことのない礼文島のお話ですが、音と声だけで島の情景が浮かぶように、キャストスタッフの皆様とじっくり作っていきたいです」と語っている。

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 「FM シアター 礼文バージンロード」は、日本脚本家連盟・北海道支部の主催するオーディオドラマの脚本賞「北のシナリオ大賞」第17回大賞受賞作を、NHK札幌がオーディオドラマ化。北海道稚内市の西方60キロに位置する、“日本最北端の離島”礼文島。そのフェリーターミナルで、コンブ漁師の木田道夫(54)は、妻と離婚してから離れて暮らす娘の夏来(25)の到着を待っていた。婚約者を連れてきた夏来は、道夫に「一緒にバージンロードを歩いてほしい」と懇願するが、道夫は素直に喜べない状況で……。

 伊藤さんは「私は礼文にいる父親と離れて、母と東京で暮らす娘の夏来を演じます。夏来は道夫を本当の父だと思い込んでいて、結婚相手ができて父に一番に報告するために礼文島まで会いに行ったのですが、そこで実は本当の娘ではないという事実を知って、娘なりに向き合っていくという役柄になります」と説明する。

 また「言葉にできない親子関係というのが物語の中でできあがっていて、自分が感動した感情を、どうやったら声にのせられるか不安もあったのですが、宇梶さんの声が私の中ではなじみある父親の声そのものだったこともあり、胸が苦しくなるくらい、演じることにのめり込んでいます」と収録を振り返り、「聴いてくれる方が、匂いだったり情景を思い浮かべながら、皆さんの中でキャラクターたちが動いてくれたらうれしいなと思います」と話している。

 一方、宇梶さんは、「今回のラジオドラマは父と娘の物語で、礼文島に住む父親役の道夫を演じます。娘が6歳のときに、自分の子供ではないと分かり、その後離婚して離れ離れになるんですけど、それでも娘は毎年礼文島に来てくれるんです。何年かたって、娘が結婚するという話をしてくれるんですが、あらゆる葛藤をして向き合っていくという役どころです」と明かし、「この物語に登場する礼文島の空や海を感じながら、父と娘、家族の物語をぜひお聴きいただければと思います」とリスナーに呼びかけていた。

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