横浜流星:「DCU」全力ダッシュ&水中救助シーンも話題に ドラマPが明かす撮影の裏側「彼の覚悟がちゃんと映像に出ていた」

連続ドラマ「DCU」に出演する俳優の横浜流星さん(C)TBS
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連続ドラマ「DCU」に出演する俳優の横浜流星さん(C)TBS

 TBS系「日曜劇場」(日曜午後9時)枠の連続ドラマ「DCU」に出演する俳優の横浜流星さん。水中で起こった事件や事故の捜査に特化した架空の組織「DCU(潜水特殊捜査隊)」の活躍を描いており、横浜さんは若手隊員・瀬能陽生を演じている。瀬能が海に溺れた子供を救助するシーンや、全力疾走する姿に、視聴者からは「痺(しび)れるほどカッコイイ」などの声が上がっている。ドラマを手がける伊與田英徳プロデューサーに、撮影の裏側を聞いた。

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 「DCU」は、TBSが海外の大手制作会社であるケシェット・インターナショナル、ファセット4メディアと共同制作するオリジナル作。横浜さん演じる瀬能は、ダイバーとしての能力が高く、DCUの中でも群を抜く存在だ。幼い頃、海難事故に巻き込まれて両親を亡くし、新名(阿部寛さん)に助けられた過去を持つ。

 これまでにさまざまな作品に出演してきた横浜さんの印象を、「割と鋭い役が多かったような気がしていて」と話した伊與田さん。横浜さんと仕事をしたいと思っていた中、横浜さんに会う機会があったといい、「映像で芝居をしているときとは違って、すごく優しい感じがしたんです」と印象を話す。

 横浜さんに感じた“優しさ”。それは、「人を救わないといけない」という瀬能の持つ優しさに通じた。「役としては“鋭さ”もないといけないので、横浜くんがいいなと思った。今回、(瀬能の)優しさも芝居に出ているので、横浜さんにお願いしてよかったなと思います」と話す。

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 第2話では、海に落ちてしまった子どもを瀬能が助けるシーンが描かれた。救助を求める声を受けて、「落ち着いてください。今助けます」と叫んだ瀬能は、全速力で走って、海に飛び込む。急いで泳いで子どもの元へ近づいた瀬能は、「大丈夫だよ、大丈夫。力抜いて」と優しく声をかけ、救助する様子が映し出された。

 伊與田さんによると、このシーンを撮影した日は「相当寒かった」というが、さまざまな角度から撮影するためにも、何テークも重ねた。「それを全然感じさせない気力、迫力がしっかりとあって。(横浜さんは)『大丈夫! やりますよ』と言って撮影していました」と裏側を明かす。

 SNSでは、「めっちゃかっこ良かった」「子供を助けるためにダッシュして飛び込む姿に心奪われました」「優しい声かけにポーとなりました」といったコメントが並ぶなど、注目を集めたシーンになった。伊與田さんは、「冬だろうがなんだろうが、人を助けないといけない。彼の覚悟というか、役者さんの気概がちゃんと映像に出ていたなと思いました」と話す。

 また、「日曜劇場」初出演となる横浜さんは、今作のためにダイビングのライセンスを取得。撮影の合間を見ては、練習をしているといい、伊與田さんは「水とどう対峙(たいじ)するかということに関してすごく前向きでいらっしゃって。僕が『休んでいてもいいよ』と言っても、一生懸命練習している姿が見受けられます」と明かす。

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 そんな横浜さんの芝居には、視聴者から「怒りとか憎しみとかいろいろな感情を抱えた瀬能さんを演じる横浜さんがすごすぎて震えた」「流星くんの目の演技がすごい」「感情が宿った目が最高」といった声も上がっている。

 第3話では、瀬能が、亡くなっているDCUメンバーの成合隆子(中村アンさん)を発見したシーンが描かれた。約20秒のシーンだったが、驚き、悲しみ、怒り、信じたくない気持ち……さまざまな感情があふれ出し、荒い呼吸で大粒の涙をこぼす姿に引き込まれた人も多いのではないだろうか。

 ドラマが始まる前に、横浜さんは「俳優として一つステップアップできると思っています。ただ真っすぐ熱い魂をもって、失敗を恐れず全力で作品と向き合うことを第一に考えたいと思います」と意気込みを語っていた。まさにその言葉が体現されているようだ。

 3月13日放送の第8話では、自分の父親がテロリストの一味かもしれないと知り、動揺する瀬能は、新名が持っていた陽一の鍵が何かを調べるため、実家に帰省することに。一枚の写真からある店に目星をつけ、調べていくうちに、瀬能は徐々に過去の記憶を思い出していく……。横浜さん演じる瀬能の雄姿に最後まで目が離せない。

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