高さ約18メートルの動く実物大ガンダムを設置しているGUNDAM FACTORY YOKOHAMA(横浜市中区)で6月21日、小学生を対象とした教育プログラム(社会科見学)の特別版が実施された。同施設では、横浜市の小中学生を対象に、動く実物大ガンダムの仕組みを学ぶ教育プログラムを実施しており、これまで23校、1442人の子供が参加してきた。この日は、横浜市立鉄(くろがね)小学校6年生の26人が、動く実物大ガンダムの手の動きの仕組みを学んだ。
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動く実物大ガンダムの両手は12個のモーターを搭載し、精巧なメカニズムによって一本一本の指が繊細に動き、人さし指を立てるポーズなどが可能。教育プログラムでは、テクニカルディレクターの石井啓範さん、システムディレクターの吉崎航さんが、動く実物大ガンダムの構造を解説したほか、児童が、離れた場所から手袋型コントローラーやゲーム型コントローラーで手を動かす遠隔操作を体験した。
手袋型コントローラーで遠隔操作を体験した小学生は「すごい! ガンダムが大きい!」と楽しんだ様子だった。同施設の担当者は「子供たちに喜んでいただけて、うれしいです。教育プログラムでは、専門的なこともなるべく分かりやすく解説しています。ガンダムや科学技術に興味を持つきっかけになれば」と話していた。
実物大ガンダムを動かすプロジェクトは、2014年に「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」として始動。ガンダムが人類とスペースノイドの戦いをくぐり抜け、機体は失われたと言われていたが、山下ふ頭近郊でパーツが大量に発見され、エンジニアたちが研究、分析、再構築した……という設定。実現可能性、安全性、デザインなどを考慮して、研究者、エンジニアらが検証、設計した。
腕や脚が可動し、歩行しているかのような動き、両腕を上げるポーズ、腰をわずかにかがめ、少し上を向く発進ポーズ、名シーンのラストシューティングをイメージして右腕を上げるポーズなどが可能。2020年12月19日にオープンした。動く実物大ガンダムのメンテナンスのため、5月9日から休業しているが、7月16日に再オープンする。この日、動く実物大ガンダムはメンテナンス中のため、一部装甲が外された状態で設置されていた。
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