東映ツークン研究所が、人間らしい表情や動きをするAIアバター「デジタルヒューマン」技術を用い、故松田優作さんを“復活”させるプロジェクトの第2弾として、ショートムービーをYouTubeで公開した。デジタルヒューマンとしてよみがえった松田さんが、スマートフォンを使って通話する姿や、夜のトンネルで車を運転する姿などを収めている。
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デジタルヒューマンとは、AIによって生成された仮想空間上の人物。超高精細3DCGデータや音声合成などの最新テクノロジーで、過去の偉人らをよみがえらせる。
東映ツークン研究所ではデジタルヒューマン専門チームを作り、 2019年からデジタルヒューマン研究開発プロジェクトを進めてきた。そして新たな映像表現を目指し、優作さんの妻・松田美由紀さんを監修に迎え、今年3月には松田さんのデジタルヒューマン化を発表した。
美由紀さんはショートムービーの公開について、「青いライト、 タバコの香り。 俳優、 松田優作の短編映画ができあがりました! 亡くなって33年たった今、 皆さんの思いで新作が作られた気持ちです。 監修ではパソコンに向かって少しずつ、 時間をかけて、 優作の世界に入っていきました。 形を追い求めるのではなく私の中の記憶、 優作への思いを頼って一歩一歩近づいていく。 圧倒的に強いオーラ。 それだけを感じながら制作のお手伝いをしました。 どんどん顔に魂が吹き込まれていくから不思議。 ぜひ現代の優作に会ってみてね」とコメントを寄せた。