内田理央:「慣れてはダメ」 30代も“攻めの姿勢”変わらず

連続ドラマ「お父さん、私、この人と結婚します!」で主演を務める内田理央さん
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連続ドラマ「お父さん、私、この人と結婚します!」で主演を務める内田理央さん

 BS松竹東急の連続ドラマ「お父さん、私、この人と結婚します!」(土曜午後11時)で主演を務める女優の内田理央さん。ドラマは、「娘の結婚」をテーマに描く、1話完結型のホームコメディーで、内田さんは、雑誌編集の仕事で出会った“彼氏たち”を次々と実家に連れて来て、結婚相手として両親に紹介する自由奔放な主人公・矢吹なぎさを演じる。「私も30代に入り、周りも結婚し始めてきて、『結婚っていいものなのかな』『私もいつかは』と思うようになってきました」と明かす内田さんに、ドラマについてや自身の結婚観、現在の仕事との向き合い方なども聞いた。

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 ドラマには、頭が固く世の中の変化に疎い主人公・矢吹なぎさ(内田さん)の父親役で升毅さん、娘の良き理解者で美容と韓国ドラマが大好きな母親役で美保純さんが出演。なぎさのクセ強めな彼氏役として、森永悠希さん、浜名一聖さん、トカチョフサワさん、瀧川鯉八さん、土屋壮さん、鳥越裕貴さん、宮崎秋人さんも登場する。

 ドラマは1話30分のワンシチュエーション・コメディー。基本的には3~4人の会話劇を長回しで撮っていて、セットも含めて「まるで舞台のよう」だという。

 内田さんは「お芝居も“リアリティー”というより、“ポップに大きく”といった感じ。私自身、ドラマでは初めての挑戦で、(舞台と比べて)稽古(けいこ)がない中で、チームワークをどこまで出せるのか。とてもチャレンジングな企画で、緊張感はかなりありました」と撮影を振り返る。

 毎回、新しい彼氏を作って、父親に紹介しにくる主人公のなぎさ。内田さんによると、性格は「一言でいうと活発」だとか。「表情豊かというか、喜怒哀楽が分かりやすい人間で、熱しやすくて冷めやすかったりもする。お父さんとけんかしたり、お母さんと笑い合ったり、家族だからこそぶつかる部分、家族だからこそ分かり合える部分をすごく大切にしました」と明かす。

 両親を演じた升さん、美保さんとは今回が初共演。「お二人とも演技に対して真摯(しんし)。それでいて普段からおおらかで、優しい。自然と家族になれました。ドラマには、暗い面がないので、明るい気持ちでずっと見られるのも、すてきな部分。撮影を通じて、改めて『家族ってやっぱりいいな』と実感しましたし、頑固な昭和のお父さんが、どんどんアップデートしていくので、分かり合えない部分も、こうやって寄り添えばいいんだなと勉強にもなりました」とほほ笑んだ。

 元々、結婚願望は「なかった」という内田さんだが、「私も30代に入り、周りも結婚し始めてきて、『結婚っていいものなのかな』『私もいつかは』と思うようになってきました」と近年は考え方にも少し変化が。

 「今までは割とわがままに自由に生きてきて、お料理とかも苦手で、『誰かと一緒に住むって無理だな』とか思っていたけど、子供ができたら手料理を食べさせたいとか、もうすこし誰かに寄り添ったり、誰かのために生きるのもいいなと思ったり。家事も子育ても一緒にできて、お互い干渉しすぎず、楽しいことはいっぱい共有して、という対等な関係が理想ですし、別居婚とか通い婚、家族によっていろいろな形があってもいいのかなと思います」と語った。

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 先月末に31歳の誕生日を迎えた内田さん。20代のころと比べて「前よりも人として強くなって、自分の意志みたいなものも表現できるようにもなったと思います」と話す。

 「そう思うと、元々の自分って本当に弱くて、もろかったのかなって。今は少しながら自信も知識もついて、自分のこともより知ることができて、自分を守るために、いろいろなことが“察知しやすく”もなったと思います」とも語る。

 改めて、20代を振り返ってもらうと、「この仕事をやり続けた10年で、“怒涛”だったなとは感じています。悩んでいたこともあったし、何度もやめようと思ったけれど、嫌なことは結構、忘れているから、結果、『楽しかったな』となっています」と笑う。

 その20代では、女優として、仮面ライダーのヒロインからチェーンソーを持ったスケバン、プロレスラー、オタク女子、性や生き方をこじらせたアラサー女子まで、幅広い役柄に扮(ふん)し、時として体当たり演技を披露してきた内田さん。

 「毎回、その役の人に見られるよう、来る役を一生懸命やれたらというのは変わらない」とした上で、この先については「少しずついろいろなことが分かってはきたけど、『慣れてはダメ』と思ってはいます。30代なりの見せ方や新しい感覚を、今まで培ってきたものに甘えず、いろいろと取り入れて年を取りたいなって。今までコレをしてうまくいったから、同じことをやろうじゃなく、今を大切に。30代の自分にしかできないことを、役柄も含めて、取り組めたらなって思っています」と思いを口にするなど、“攻めの姿勢”は変わらず、これからも視聴者を楽しませてくれそうだ。

 BS松竹東急「土曜ドラマ『お父さん、私、この人と結婚します!』」は10月8日スタート。初回はナビ番組で、本編は15日から。

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