プレスリリース詳細 https://kyodonewsprwire.jp/release/202210278835
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株式会社建設技術研究所は、流域における1カ月先までの渇水リスクがリアルタイムで把握できる流域水循環予測情報システムを開発し、このシステムによる河川管理者(ダム管理者)、漁業者などの河川利用者向けの効果的な渇水対策等に貢献する技術サービスを開始しました。
1.背景
気象、河川の危険度、浸水リスクに関するリアルタイム情報は公表されていますが、流域の渇水状況について、どの程度リスクが高まっているかといった情報はリアルタイムに公表されていません。気候変動に起因する無降雨日数の増加や積雪量の減少により渇水が発生しやすくなってきている現在、危機的な渇水による被害が深刻化しないよう、流域の渇水リスクを事前に把握することが必要となってきています。
2.流域水循環モデルの構築による渇水リスクの情報提供
予測情報システムに適用する流域水循環モデルは、土木研究所が開発した分布型流出解析モデルと岡山大学が開発したUNSAF地下水モデルをカップリングしたモデルを構築し、地表水と地下水位を表現できるモデルとしています。これにより渇水リスクの情報提供を実現しました。
地表流:任意地点の1カ月先までの河川流量
地下水:渇水年や平水年と現況地下水位や賦存量の比較による相対的な面的リスク
3.RisKmaと連携したリアルタイム水循環予測情報システムの提供
当社で先行してリリースした『RisKma』(水災害リスクマッピングシステム)に流域水循環モデルによるシミュレーション結果を表示することで、洪水時だけでなく、1カ月後のダム貯水位や河川水位、渇水時の取水制限の有無による影響や期間、規模などの情報を提供します。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202210278835-O1-OGKMZ926】
4.今後の展開
当社では、今後、流域水循環情報システムを全国に拡張する予定です。そのうえで、本システムをダム・取水堰の渇水時の操作に携わる河川管理者や漁業・農業に携わる河川利用者に活用いただき、渇水被害の軽減に貢献したいと考えています。
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