ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
「第2回次にくるマンガ大賞」のウェブマンガ部門で1位に選ばれたことも話題の柳田史太さんの青春ラブコメディーマンガが原作のテレビアニメ「トモちゃんは女の子!」が1月4日から、TOKYO MXほかで放送される。ボーイッシュな見た目と性格で、スポーツや格闘技が得意な主人公・相沢智(トモちゃん)を演じるのが人気声優の高橋李依さんだ。元々、原作のファンで「ボーイッシュ女子が好き!」という高橋さん。トモちゃんを分析、妄想して、収録に臨んだ。高橋さんに同作への思い、収録の裏側について聞いた。
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「トモちゃんは女の子!」は、2015年にツイッターで連載を開始。ボーイッシュな主人公の相沢智、幼なじみの久保田淳一郎の不器用ながらも真っすぐな恋愛模様を描く。アニメは「ゴールデンカムイ」などの難波日登志さんが監督を務め、Lay-duceが制作する。
「ツイッターで原作を知って、読んでいたんです」という高橋さん。原作を読んで、とりこになった。
「元々ボーイッシュ女子が好きで、格好いい女の子にキュンとするんです。作品の連載が終わってしばらくたっていましたし、オーディションのお話をいただいた時は、アニメ化するの!?と感動しました。まさに念願のアニメ化です! 原作を読んでいた時、頭の中でぼんやりと鳴っていたトモちゃんの声、この作品のテンション感に合うように、できる限りのことをやってみたい!という気持ちでオーディションに臨みました」
オーディションでは“理想の声”を表現しようとした。
「オーディションでは、まずは私の理想のトモちゃんを目指しました。こんなテンポ感、しゃべり方なのかな?と妄想して、それを自分の口を通して表現できたらなと。骨格がしっかりしていて、八重歯がある……などトモちゃんの体格、特徴を考えると、ちょっと口が開いていて、江戸っ子っぽい方がいいのかな? リアクションも『え?』より『あ!?』が多いなぁ……とか。もちろん全力で挑みましたが、合格のお話をいただいた時は正直、驚きました。声色が相当な低音の可能性もあるかなと思っていたので」
高橋さんが演じるトモちゃんは、実家の空手道場で幼い頃から鍛え続け、現在は男子空手部に所属する。高橋さんは、かれんな女の子の役から男の子の役までさまざまなキャラクターを演じてきた。その実力は折り紙付きということもあり、どのようにトモちゃんを演じるかが注目される。
「個人的な考察なのですが、思ったことをそのまま口に出す。ウソをつかず、真っすぐで、意見をしっかり言う。男の子っぽさよりも、真っすぐさを表現しようと努めています。共演者の方の音域を聞くと、みすず(日高里菜さんが演じる群堂みすず)は一番低音で、キャロル(天城サリーさんが演じるキャロル・オールストン)は一番高音です。トモちゃんはずっと低音じゃなくてもいいのかな?と感じたんですよね。幅が広いキャラクターなので、キリッとするところは低音でキメたり、照れる時、可愛い表情、コミカルな時は高音にも行ってみたり……と幅を広くして、メリハリが付いたらいいなと思っています」
トモちゃんは「女の子っぽくありたい」とも思っているキャラクターだ。幼なじみの淳一郎のことが好きで、乙女な一面もある。その心の機微をどのように表現しようとしたのだろうか。
「女の子らしくなりたいって言うんですけど、解釈がズレているんですよね(笑い)。真っすぐな子なので、それを忘れないようにしながら、斜め上をいくおちゃめさも内包して、突き抜けるところは突き抜けたい。モノローグでの大混乱も魅力的なんですよ。もうちょっと女の子を出そう、逆にカッコよくしようなどのバランスは、音響監督さんたちと相談しながら、演じさせていただいています」
淳一郎役の石川界人さんら共演者との掛け合いも見どころの一つになりそうだ。
「掛け合いのテンポ感、心地よさを感じていただけると思います。皆さんと一緒にお芝居をすることが本当に楽しかったんですよね。こういうご時世なので分散収録も多いのですが、メインキャストの掛け合いが多い方とは、結構一緒に収録させていただきました。それに別時間帯での収録になった方も、先にすごい球を投げてくださっていたり、こちらのどんな球でも受け止めていただいたり、皆さん伸び伸びと携わっているように感じました」
共演者によると、高橋さんは同作のアフレコにいつもパンツスタイルで臨んでいたという。智を演じるにあたり、ボーイッシュ女子を分析し、意識したことがあったという。
「やはり体格から意識し始めました。トモちゃんの骨の太さ、フォルムを考えて、立った時の姿がどっしりとなるようなイメージで挑んでいましたね。普段からどのキャラクターを演じるときも、体格は意識していたいという気持ちがあるんです。これもただ、好きでやっているこだわりで、このキャラクターにはこういう雰囲気であってほしいという妄想の延長線上みたいな感じです」
先述のように「ボーイッシュ女子が好き!」という高橋さん。どこに魅力を感じるのだろうか?
「その子によってスタンスが全然違うんですよね。男らしくあることが正しいと思っているタイプもいますし、そもそも男らしさに関してどう思っているのか?というのが大事ですよね。第三者から見たらトモちゃんは男の子らしいと感じるかもしれませんが、トモちゃんにとっては自然なことで、女の子らしさのことをよく分かっていない。その辺りの感覚はキャラクターによってそれぞれ違いますし、なぜ彼女がボーイッシュ女子なのか?というところに行き着きます。好きだと、細かいところまで妄想しちゃって(笑い)。妄想癖が仕事につながってよかったです」
高橋さん自身はボーイッシュなところはあるのだろうか? 「今の時代、女の子らしい、男の子らしいと捉えなくなっていますが」と前置きした上で、語ってくれた。
「この仕事を始めさせていただいたばかりの頃、番組のMCで、足を開いて座っちゃっていたことがあったんです。しっかりマネジャーさんに注意されちゃいました(笑い)。それからは気をつけていますね。ボーイッシュ女子ではないけど、女の子らしく見られることを意識していなかった女子だったかもしれません(笑い)。子供の頃は『可愛いね』と言われるとうれしかったけど、学生時代は部活に打ち込むタイプだったので、可愛いを意識する機会も減っていましたね」
熱い思いで智を演じた高橋さん。最後に2023年の抱負についても聞いてみた。
「私、本当に駄目なんですけど、抱負を忘れちゃうんです。お仕事でこれができるようになりたい!ということが常にいっぱいあって、年間での目標を立てても忘れてしまうんです。なので、抱負を忘れないようにします! ただ、具体的な目標もあって、5年間で達成したい夢を100個書いています。家のカーペットを変えるとかプライベートのことから仕事のことまであって、年末年始はそれの達成率を確認しようと思います!」
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