AKB48千葉恵里:センターとしての自覚「もっと今のAKBを知ってほしい」 1st写真集は「めちゃめちゃ盛れている」

1月16日にファースト写真集「エリンギ」を発売するAKB48の千葉恵里さん
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1月16日にファースト写真集「エリンギ」を発売するAKB48の千葉恵里さん

 アイドルグループ「AKB48」の60枚目のシングル「久しぶりのリップグロス」で初センターを務めて話題の千葉恵里(えりい)さん。「自分が出せるような存在だとは思っていなかった」と話す千葉さんのファースト写真集「エリンギ」(玄光社)が1月16日に発売される。「私の好きな物がたくさん詰め込まれたすてきな作品」と自信を見せる写真集の見どころや撮影を通じて感じたこと、センターになっての心境、常に注目を集めるツインテールへのこだわり、今年の目標などを聞いた。

 ◇写真集は「早く見せたい」

 写真集の発売について、千葉さんは「前から出してほしいという声をたくさんいただいていたので、ファンの方に良い報告ができるのはすごくうれしかった」と喜び、「発表したのがおととし(2021年)の誕生日10月27日で、発売はまだまだだなと思っていたのですが、気づいたら直前になっていて。時の流れは速いと感じながらも早くファンの方に見せたいので、ドキドキワクワクしています」と声を弾ませる。

 岡山県内の天文台や学校、黒島ヴィーナスロードなどで撮影。「いい意味で撮られている感じがなくて。自然に楽しく友達と一緒に遊んでいるような感覚でした」と振り返った撮影では、自ら提案した“やりたいこと”が採用されているという。

 「一番行きたかった『日本一のだがし売場』さんに行ったり、AKB48の好きな曲『High school days』歌詞になぞらえて、制服を着てホースの先を細めて水をまいたり、プールに制服で飛び込んだり、自分のやりたいこと好きなことが詰まっています」

 撮影の思い出を聞くと、「制服でプールに飛び込む瞬間を撮ってもらったカットがあって、本当は足を曲げて思いっきりジャンプみたいにしたかったのですけど、ちょっと怖くなり高く飛べずにプールの水面に浮いているみたいな写真が撮れて。ジワジワくるような写真になっています(笑い)」と楽しそうに話す。

 ◇AKB48のセンター抜てきも“マイペース”貫く “続投”にも意欲

 2003年10月27日生まれの千葉さんがグループに加入したのは2015年で、2021年にリリースされたシングル曲「根も葉もRumor」で初の選抜入り。そこから連続して選抜入りし、ついにはグループの“顔”であるセンターに抜てきされた。

 千葉さん自身、「最初は大丈夫かなと思った」と不安を感じつつも、プレッシャーに関しては「堅いことやネガティブなことは考えたくない」といい、「楽しいことを考え、自分らしく楽しく頑張っています」と“マイペース”を貫く。

 センターに選ばれたことでの気持ちの変化を聞くと、「変わらずですね」と切り出し、「選抜に入ってから自分に自信はついてはいたのですけど。番組に出演する際、AKB48のセンターと紹介していただくことが多いので、『センターなんだ』といううれしさと自信がより出てきました」と語る。

 センターを務めたことで、「カンペ読みも任されることが多く、最初は苦手でかんでいたのですけど最近は慣れてきました。センターになってからちょっとした成長もあります」とにっこり。

 今後もセンターを続けたいか質問すると、「以前は選抜になることが夢でしたがセンターになってからは、またセンターになりたい気持ちが出てきました」と“続投”に意欲を見せた。

 ◇トレードマークのツインテールは“こだわり”満載

 千葉さんにとって“躍進の年”とも言える2022年だが、千葉さん自身も「一番大きく変わった一年だったし、今まで生きてきた中で一番いろいろなことがあって充実していた一年」と表現し、「本当に楽しかったです。いろいろな経験をしました」と振り返る。

 活躍の場を広げる中で、「選抜に選んでいただいた『根も葉もRumor』や『元カレです』では後ろの方だったので、歌番組でカメラに映ったら爪痕残そうとウインクをしていました」と前置きし、「今はウインクよりも顔をちゃんときれいに映す方が大切だなって思い始め、最近はウインクをしなくなりました。そこが成長かなって思います」とユーモアを交えつつも成長を実感する。

 トレードマークのツインテールも話題だが、ベストのツインテールにたどり着くまでには、「後ろ目の位置や巻き方もいろいろ試した」と試行錯誤。その結果、「写真集でヘアメークを担当してくださった方は、AKB48のメークも担当してくださっているのですが、いつもツインテールをお願いしていて、“こだわりの位置”がある」という。

 「ちょっと下に向けて結んで最後に潰す」というのこだわりで、最近では、「歌番組は毎回ツインテールなのでちょっと遊んでみよう」と思い、「ウエーブ巻きとかミックス、ストレートとか最近は巻き方で遊ぶようになりました(笑い)」と話した。

 ◇グループとしても個人としても飛躍誓う

 今回の写真集の撮影で、「普段は淡い系のパステルカラーの衣装や私服が多いのですが、写真集で普段選ばないような真っ赤なワンピースを着たのは新鮮。意外な一面かな」と告白。さらに、「普段は歯を出して笑わないのですが、今まで見せたことない表情や歯を見せるどころか口の中まで見せているぐらい笑っていて。そんな素の表情にファンの方もびっくりするのでは」と新たな“顔”に自信をのぞかせる。

 写真集の出来映えを「120点」と自己採点した千葉さんに、その理由を聞くと、「この写真集めちゃめちゃ盛れています(笑い)。場所もすてきだし衣装も可愛いし、髪形もメークもめっちゃ良き」と説明し、「今まで撮影でしたことない表情のバリエーションだったり、自分らしさもありつつ意外な表情だったり、この一冊で私のことをもっとたくさん知ってほしい」と呼びかける。

 新センターとしてグループをけん引する千葉さんだが、年末の風物詩である「NHK紅白歌合戦」には昨年も出場がかなわず、「残念でした」と悔しさをにじませるも、「もっと今のAKB48を知っていただきたい。団結力も深まり、一人一人がいろいろな場所で輝いているので、もっとたくさんの方に好きになってもらいたい」と前を向く。

 今年4月にはぴあアリーナMM(横浜市西区)でのコンサートを控えているが、千葉さんは、「もっと大きいステージに立てるように頑張りたい。目指すは東京ドームです」とさらなる飛躍を誓う。

 個人としては「プロデュースの仕事がしたい。カラコンが好きなので、自分のベストなカラコンを作りたいというのが夢。ファンの方からもプロデュースしてほしいという声をいただくので、喜んでもらえるものを作りたいです」と抱負を語った。

 写真集はA4判、128ページ。価格は2420円。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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