呪術廻戦 死滅回游 前編
第56話「東京第1結界③」
3月5日(木)放送分
人気アニメ「ガンダム」シリーズの劇場版アニメ「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(村瀬修功監督)のテレビエディションが、MBS・TBS系の日曜午後5時のアニメ枠“日5”で放送されている。「閃光のハサウェイ」を手がける村瀬監督は、劇場版アニメ「虐殺器官」の監督で知られ、これまで「機動戦士ガンダムF91」「機動戦士Vガンダム」などで作画監督を務め、「新機動戦記ガンダムW」ではキャラクターデザインを担当した。「閃光のハサウェイ」の公開時、スタッフを取材する中で、村瀬監督について「孤高のクリエーター」「多才」と語っていたのが印象的だった。スタッフの言葉を基に、村瀬監督の魅力を解説する。
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「閃光のハサウェイ」は、1989~90年に富野由悠季監督が発表した小説が原作。宇宙世紀0105年を舞台に、第二次ネオ・ジオン戦争で苦い別離を経験したブライト・ノアの息子ハサウェイが、新型モビルスーツ・Ξ(クスィー)ガンダムを駆って、地球連邦政府に反旗を翻す姿を描く。全3部で、第1部が2021年に公開され、興行収入が22億円を突破するなどヒットした。第2部「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ『サン オブ ブライト』(仮題)」が制作中。テレビエディションは全4話。
小説の刊行から30年以上たち、ファンにとっては待望のアニメ化となった。アニメを手がけるバンダイナムコフィルムワークスの小形尚弘プロデューサーは「『閃光のハサウェイ』を一番いいものにしたかった。だから、村瀬監督なんです」と、絶大な信頼を寄せる村瀬監督に作品を託した。小形プロデューサーが絶賛していたのが、村瀬監督の卓越したビジュアルセンスだ。
村瀬監督は「実写方向のアプローチで、演出をしていくタイプ」といい、「閃光のハサウェイ」も独特のリアリティーがある。3DCGと手描きを融合させたモビルスーツ(MS)戦にしても、パイロットの主観、戦いに巻き込まれた人間からの視点などを駆使することで臨場感が生まれている。ハサウェイ、ギギ・アンダルシア、ケネス・スレッグなどキャラクターの心の動きも丁寧に描いている。
小形プロデューサーは、村瀬監督の映像へのこだわりについて「『閃光のハサウェイ』は、群像劇ではなく、ハサウェイ、ギギ、ケネスの3人の心情にスポットを当てています。村瀬監督は『虐殺器官』もそうでしたが、心情を深く描くのがうまい。ただ、大変でした。オッケーがなかなか出ない。3D(CG)はトライ&エラーを繰り返し、時間もすごくかかりました。監督の頭の中には、我々一般人が想像もできないような映像があるんです」と説明していた。
スタッフを取材する中で「細かいところまで神経が行き届いている」という声もあった。村瀬監督をはじめスタッフのこだわりによって映像美を実現したのだろう。
「閃光のハサウェイ」の公開前、富野監督は「映画らしい導入部から、ハサウェイという新しいキャラクターを追い上げていくプロセスは期待を抱かせてくれる」「映画版は今日のアニメ技術の上に、新たな解釈をもってガンダムの総体の決着への道を拓(ひら)くものになっている」とコメントを寄せていた。
村瀬監督は、富野監督が手掛けた1991年公開の劇場版アニメ「機動戦士ガンダムF91」に作画監督として参加した。村瀬監督に取材した際、「閃光のハサウェイ」の原作について「『F91』の構成に似ていると思った」と話していたことも印象的だった。
「『閃光のハサウェイ』は『F91』の前に書かれた小説。中盤に空襲シーンがありますが、『F91』の冒頭の空襲シーンと割と似ていて、『F91』でもう一回やったのかな?とも感じた。『F91』で自分は、ちょうどそのシーンを担当していましたが、うまくできなかったと思っています。それに『F91』で、仕事のやり方を学びました。当時、できなかったこと、できたことが、自分の中でずっと残っているんです。そこも解消したかった」と「F91」には特別な思いがあった。
「アニメーターになり、富野さんから、教わったことがあります。ものを作る時に考えないといけないこと、奥行きみたいなことです。手を動かすだけでなく、頭を使えと。アニメーターとして、カットに向かう考え方をたたき込まれました。でも、それに応えられない自分に絶望してアニメーターを辞めていますしね。それに縛られることがいいのか、悪いのかは分からないです。そんなに考えなくて、もっとライトでもいいのかなと思うこともありますし」と影響を受けた。
村瀬監督が「閃光のハサウェイ」を手がけることになったのは、運命的なものも感じる。徹底的にこだわった映像をぜひ堪能してほしい。
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