ドラえもん
大みそかだよ!ドラえもん 1時間スペシャル 「年越しはスペインで」他
12月31日(火)放送分
冨樫義博さんの人気マンガ「HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)」の新作舞台「『HUNTER×HUNTER』THE STAGE」が、天王洲 銀河劇場(東京都品川区)で5月12~28日に上演される。ゴンがキルア、クラピカ、レオリオと出会い、ハンターになるための過酷な試験に立ち向かう「ハンター試験編」、イルミによって家に連れ戻されたキルアをゴンたちが助けに行く「ゾルディック家編」を舞台化。オーディションを勝ち抜き、主人公・ゴンを演じる15歳の新星・大友至恩さん、キルア役の阿久津仁愛(にちか)さんに、新作舞台に懸ける思いを聞いた。
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大友さん 一番にきたのは「やった~!」とこみ上げてくるうれしさ。作品としても大きくて、長く愛されているので。その後、うれしさが強いものの失敗できないし、ゴンの動きについていかなければという緊張、二つの気持ちが湧いてきました。
阿久津さん 僕もめちゃくちゃうれしくて、早くけいこが始まらないかなとうずうずしています。共演したことがある方やお会いしたことがある方もいて、早く会いたいですね。いろいろやることが多いステージになると思うので、空いている時間にトレーニングをしたり走ったりして体力作りをしています。
阿久津さん けいこしているうちに慣れてくるというか、いやでも体力はつきますけどね(笑い)。普通に芝居するより舞台は体力がいると思いますが、テンポ感も楽しいし、照明でピンで抜かれた瞬間は輝けるというか。そういうのも含めて楽しいですね。
大友さん 出させていただく度に思うのですが、舞台の上に立つとアドレナリンがあふれ出ると言いますか……もはや中毒みたいなワクワク感があります(笑い)。
大友さん 仁愛さんは「HUNTER×HUNTER」に登場する念能力が使えると思っていて。オーラがあり、最初にお会いした時も鳥肌が立つぐらい「この人すごい!」と思いました。それにやっぱり格好いい。街中を歩いていたら二度見、三度見しちゃうと思います。憧れですね。
阿久津さん 恥ずかしいけど、ありがとうございます(笑い)。至恩くんに初めて会ったのがビジュアル撮影で、キャラの格好をしているのを見て「ゴンだ!」と思いました。お話ししてみると、年下とは思えないぐらいしっかりしている。だから背中を追いかけたい(笑い)。これからもっと仲良くなれたらいいですね。
大友さん 出演が決まって改めて原作を読んだのですが、世界観やどんどん続きが読みたくなる描き方がすごい!と感じました。今回の舞台のストーリーに合わせて「ハンター試験編」を読もうと思っていたのに、気付いたらめちゃくちゃ読み進めていました。
阿久津さん 確かに次が読みたくなる。ゴンたちの目的がどんどん変わっていったり、スポットが当たるキャラクターが変わっていったりするところが、どハマりする人が多い要因の一つなのかな。まねしたくなるような能力や、ゲームの世界に入っていくような設定もワクワクします。これだけ人気なのも分かるし、読むほどにどんどんハマっていきますね。
大友さん ゴンが“動けすぎる”ところが怖いですね。倒立しながら筋トレしたり、重りを付けても動けるのにはびっくりしました。そんなゴンを可能な限り再現したいと思っています。日常的な動きだけでなく、アクションもリアルにできるようになって、お客さんを手に汗握るような気持ちにさせたい。そういう意味でも、再現できるかどうかが一番の怖いところです。体力が異次元なので(笑い)。
阿久津さん 体力はおかしいよね。原作を読んでいて、かなり訓練をしているのに疲れないし、笑顔で「よし行こうぜ」って(笑い)。ただ今作はそこが大事だと思う。体力や動きとか、“らしさ”にあたる部分は、自分たちが動いている姿でお客さんに伝わっちゃうので、大事にしたいと思います。
大友さん ゴンの謙虚さですね。無邪気というか、可愛らしさというか。ゴンのそういった性格が周りの人に好かれている要因だと思うので、役としても大切にしていきたいと考えています。
阿久津さん 物語が進むにつれてキャラ同士の絆も深まっていくので、キャスト同士の絆も深めたい。お互いに話し合ったり、向き合うことでキャラの良さも出てくると思うので大事にしたいですね。あとはやっぱり体力。できれば、めちゃくちゃ動いてもハアハアせず、キレキレの顔をできるところまでやりたい。できたらいいなと思っているので、頑張ります(笑い)。
大友さん 原作の細かいやり取りも共演者の方たちと再現できるようにしたいし、ゴンもそうですが、動きの癖も習得していきたいです。
阿久津さん 僕もそうですね。あとはオフの芝居も“らしく”こだわっていけたら。キャラクターの動き方、歩き方、姿勢は癖があり、それは原作の絵を見れば分かります。そういうところもこだわりたいですね。
大友さん やり直しのきかない生の舞台だからこそ見せられる動きは、挑戦ですし、見てほしい。また、頑張りたいと思っているのは、僕が原作を読んで感動したシーンで、ハンゾーに腕を折られた時のゴン。原作を読んでいても、本当に痛そうで……。そういう細かいところまで再現に挑戦したいです。
阿久津さん 今作では、キルアがスケボーを使うのかなと思っているのでそこは挑戦ですし、ひらめいたことをけいこ場で表現していきたい。「こうしたい」というアイデアを提示し、本番までに形にすることに挑戦してみたい。キャラクターに寄り添いつつ、その中でも僕らが演じるからこその、自分たちらしい感情も表現できたらと思っています。
大友さん ゴンは愛着も湧いていて好きですが、気持ちの変化という面ではキルアもいいですね。いい言葉を言うなと思うのはゴトーさん。コイン対決で「世の中正しいことばかりではありません」「キルア様をよろしくお願いいたします」という場面には感動しました。
阿久津さん 真っすぐなゴンは好きだし、キルアと互いに影響を与え合っている感じもよくて、どちらも好き。それ以外となると難しいけど、ヒソカかな。「HUNTER×HUNTER」のキャラクターは自分の弱みを見せず、その上での会話も面白い。中でもヒソカは見えない部分が多くて憧れるというか。自分は全部素直に話しちゃうタイプなので、何か隠せるのはすごいなと思います。
大友さん 共演者の方と一緒に作品を作り上げるにあたり、僕はアドバイスをいただくことが多くなってしまうとは思うのですが、互いに作品の完成度を高めていきたい。緊張もしますけどゴンになれるように、いい作品を届けられるように頑張ります。
阿久津さん キャスト全員がキャラになって演じている姿を早く見たいし、反応も楽しみです。すごいと思わせられるような舞台を作りたい。そのために無事に本番を迎えられるようケガにも気をつけつつ、キャストもスタッフも一人一人が自分にできることを最大限尽くせれば。ぜひ見に来てください。
「HUNTER×HUNTER」は、1998年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載を開始したマンガ。幼い頃に別れた父と同じプロハンターになるため故郷を旅立った少年・ゴンが、キルア、クラピカ、レオリオら仲間と共に冒険を繰り広げる姿を描いている。コミックスのシリーズ累計発行部数は8400万部以上。1999年、2011年にテレビアニメ化され、世界で人気を集めている。(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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