進撃の巨人:「100カメ」でMAPPA制作現場に密着 1.5秒のレイアウトに1日以上 アニメスタッフの“魂”

2月23日放送の「100カメ」メインビジュアル(C)NHK
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2月23日放送の「100カメ」メインビジュアル(C)NHK

 100台の固定カメラを設置して人々の生態を観察するNHKのドキュメンタリー番組「100カメ」(総合)で、諫山創さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「進撃の巨人」の制作現場に密着する。番組では、「進撃の巨人」のほか、「呪術廻戦」「チェンソーマン」などの人気作を手がけるアニメ制作会社のMAPPAに潜入する。2月23日午後9時半の放送を前に、「100カメ」の渡辺隆文制作統括(CP)、齋藤亮佑ディレクターが番組の見どころ、取材の裏側を語った。

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 番組では、林祐一郎監督をはじめ、アニメーター、CGアニメーター、制作進行などのさまざまなスタッフたちのアニメ制作の様子を、2022年の夏と秋の2回、約4日間にわたって撮影した。

 齋藤さんは撮影で印象的だったことを「皆さんの『コスパよりクオリティー』という思いを感じました。1.5秒のレイアウトに1日以上かけることも驚きでしたし、1分1分にアニメーターの魂が込められていることを感じました」と語る。

 渡辺CPは「取材に入らせていただく前に、MAPPAさんからアニメ制作は『本当に長いマラソンみたいなもの』という話をされていたのが印象的で。そのマラソンをのぞき見させていただき、本当に全員が全力疾走していて、走り続けていることに驚きました。番組は違いますが『100カメ』を作る上でも勇気づけられました」と振り返り、「アニメの制作スタッフたちの背中を押してほしいというか、妥協のない姿勢でやっている皆さんの思いを感じていただけたらと思います。全力疾走で走り続けている情熱を見ていただけたら」とアピールする。

 今回の取材を通して齋藤さんは刺激を受けたといい「同じ映像メディアに関わる者として、重なる部分はあると思いましたが、まだまだ足りないというか……。1秒のカットに何日もかけるという熱い気持ちなど、勉強させていただきました」と語る。

 「100カメ」は、4月4日午後11時からシーズン3としてレギュラー放送を再開する。渡辺CPは「新しい現場がこれからも出てきますので、ぜひ見ていただけたら」と呼びかけていた。

 「進撃の巨人」の最終章となる「The Final Season(ファイナルシーズン)」の完結編の前編が、NHK総合で3月3日深夜0時25分から1時間スペシャルで放送される。完結編は前後編の2部構成で、後編は2023年に放送予定。

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