エヴァンゲリオン:オリジナルストーリーで舞台化 窪田正孝「無謀な挑戦にこそ行きたくなる」

「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」の会見に登場した窪田正孝さん
1 / 13
「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」の会見に登場した窪田正孝さん

 人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの舞台版「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」の製作発表が3月28日、THEATER MILANO-Za(東京都新宿区)で行われ、渡守(ともり)ソウシ役で主演を務める俳優の窪田正孝さんが登場。本作のオファーを受けたときの印象を、窪田さんは「ものすごく無謀な挑戦をしたなと正直思いました」と明かし、「飛び込んでみたいと思えたのは、役者という体現者としての一つの良い意味の“呪い”というか性のような、無謀な挑戦にこそ行きたくなる好奇心、冒険したくなるような気持ちが先行したことが、この仕事を受けさせてもらったときに最初に心で感じた」と当時の心境を語った。

あなたにオススメ

 「エヴァンゲリオンは大好きな作品」という窪田さんは、「この世界の現状、この先、過去すべてをうたっているような作品の気がする」と同作を評し、「デジタルが普及していき、アナログなものがなくなりつつある中、演劇は役者が体現できる直接お客さまと向き合える瞬間。そのお互いの余白のスペースを共有してこの舞台を完成させられれば、この作品をやる意味が何か一つ、新しい生命みたいなものが生まれるのでは。そこにすべてを懸けて全力で頑張りたい」と意気込んだ。

 「エヴァンゲリオン」は。1995~96年にテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」が放送され、その後、劇場版が公開されるなど社会現象を巻き起こした作品。舞台版は、4月にオープンするTHEATER MILANO-Zaのこけら落とし公演として、オリジナルストーリーで描かれる。世界で活躍する振付師のシディ・ラルビ・シェルカウイさんが構成・演出・振り付けを担当し、「劇団はえぎわ」主宰のノゾエ征爾さんが上演台本を手がける。

 15年前、世界各地に出没した謎の「侵略者」である「宇宙からの侵略者、使徒」に対抗するため、特務機関「メンシュ」最高司令官の叶サネユキ(田中哲司さん)は四体のエヴァンゲリオンを開発。自らの息子、トウマ(永田崇人さん)をパイロットとして搭乗させる。さらに、現場指揮官のイオリ(石橋静河さん)のもと、ヒナタ(坂ノ上茜さん)ら少年少女も パイロットとして秘密裏に配属され、任務の証としてブレスレットが与えられた。

 ある朝、ヒナタらがいる中学校の教室にトウマが現れ、「僕らがやってることのすべてはうその上に成り立っている」と言ってブレスレットを外し、世界から消失。一方、幼い頃に巨大隕石事故で両親と故郷を失ったイオリは、使徒が惨劇の原因と信じてメンシュに参加。さまざまな思いを抱くパイロットたちとすれ違う中、大学時代の友人で恋人だったソウシ(窪田正孝さん)が目の前に現れ、パイロットが通う学校の臨時教師になったと告げられる。そして、3度目の使徒襲来が……というストーリー。

 舞台版は、東京公演がTHEATER MILANO-Zaで5月6~28日、長野公演がまつもと市民芸術館(長野県松本市)で6月3、4日、大阪公演が森ノ宮ピロティホール(大阪市中央区)で6月10~19日に上演される。

写真を見る全 13 枚

アニメ 最新記事