解説:「機動戦士ガンダム 水星の魔女」 “即完売”ルブリス・ジウも話題 外伝「ヴァナディースハート」とは?

「月刊ガンダムエース」6月号の表紙
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「月刊ガンダムエース」6月号の表紙

 人気アニメ「ガンダム」シリーズの新作テレビアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の公式外伝マンガ「機動戦士ガンダム 水星の魔女 ヴァナディースハート」に登場するガンダム・ルブリス・ジウのプラモデル「HG 1/144 ガンダムルブリスジウ」(バンダイスピリッツ)が発売されることが話題になっている。バンダイナムコグループの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」で4月26日正午に予約をスタートすると“即完売”になった人気商品。そもそも外伝「ヴァナディースハート」とはどんな作品なのだろうか……。

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 ◇ヴァナディース事変の5年後 地球を旅する“新たな魔女”

 「ヴァナディースハート」は「水星の魔女」の初の公式外伝で、「月刊ガンダムエース」(KADOKAWA)で連載中。東條チカさんがマンガを手がけ、米山昴さんがシナリオを担当し、HISADAKEさんが企画協力として参加している。

 外伝は、ヴァナディース事変の5年後、A.S.(アド・ステラ)106の物語となる。「水星の魔女」の本編は、ヴァナディース事変の21年後の物語なので、本編よりも昔ということになる。ヴァナディース事変とは、身体機能拡張技術GUNDを研究するヴァナディース機関が、特殊部隊のドミニコス隊によって武力制圧された出来事で、「水星の魔女」の前日譚(たん)「PROLOGUE」で描かれている。事変後、GUNDは“呪われた魔女の技術”と呼ばれるようになる。

 外伝に登場する“新たな魔女”ヴィルダ・ミレンは、かつてヴァナディース機関に所属していた研究者。身分を隠し、流しの医師として生計を立て、助手のアーシアンの少年キユウ・ラボットと共に巨大な輸送トレーラーで地球を旅している。ヴィルダの目的は、GUND技術という理想が生んだ“呪い”に決着をつけることだ。ガンダム・ルブリス・ジウは、トレーラーに積まれている。

 ◇大型複合武装・虎の手 ロケットパンチも話題に

 ガンダム・ルブリス・ジウは、関西リョウジさんのコンセプトの基、海老川兼武さんがデザインしたルブリスタイプのGUND-ARM(ガンドアーム、通称ガンダム)。キユウが搭乗する。

 別機体の右腕を流用した大型複合武装・虎の手を装備しているのが特徴。虎の手は通常、背面に懸架しているが、右腕に装備できる。射撃、接近戦などさまざまな戦闘スタイルを実現するようで、マンガではビームをはじくシーンも描かれている。

 プラモデルの発売が発表されると、ガンダム・ルブリス・ジウが虎の手を前方に飛ばすビジュアルが話題になり、ツイッターで「ロケットパンチ」などと盛り上がった。

 外伝は、4月26日発売の「月刊ガンダムエース」6月号で本格連載をスタートしたばかりで、まだ謎も多く、本編との関係も気になるところ。今後の展開が注目される。

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