名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
人気アニメ「進撃の巨人」に登場する超硬質ブレードの玩具「超硬質ブレード COMPLETE EDITION」(バンダイ)。立体機動装置のブレード部分が、音声やギミックを搭載した1分の1スケール、全長約88センチの“なりきり玩具”となって発売されることになった。音声やギミックが搭載された「進撃の巨人」のなりきり玩具が発売されるのは初めて。アニメのキャラクターになりきるだけでなく“一歩先のなりきり”を目指したという。バンダイの担当者に開発の裏側を聞いた。
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アニメ「進撃の巨人」は大人気作品だが、音声などを搭載したなりきり玩具はこれまで発売されてこなかった。劇中に登場する印象的なアイテムとして立体機動装置とそのブレード部分の超硬質ブレードがある。バンダイの担当者は「ずっとやりたかったのですが、難易度が高い。サイズの大きいアイテムが多く、再現が難しい」と話す。そもそも、玩具化を前提にデザインされたわけでもないため、なかなか実現しなかったという。
ただ、二の足を踏んでいたわけではない。困難ではあるが、玩具化に向けて企画を進めていた。テレビアニメ「The Final Season(ファイナルシーズン)」の完結編が2023年に放送されることもあり、アニメの大きな盛り上がりに向けて、決定版となるなりきり玩具を発表しようとした。立体機動装置を玩具化する案もあったが、調査兵団になりきって、巨人と戦う……というなりきり遊びにポイントを置き、超硬質ブレードを玩具化することになった。
玩具化にあたり、なりきり遊びで重要となる没入感を高めることに注力した。ポイントの一つはサウンドだ。アニメでは、訓練で超硬質ブレードの使用法を説明するシーンがある。同シーンから超硬質ブレードの機能を検証し、玩具の機能として落とし込もうとした。
超硬質ブレードの持ち手にはレバーと2つのトリガーがある。トリガーやレバーを操作することでアンカー射出音、圧縮ガス噴出音、ワイヤが巻き付く音が再生される。さらに、レバーとトリガーを操作することで、斬撃音、巨人のうなじをそぎ落とす音も発動する。アンカーを射出し、ワイヤを巻き付け、巨人に斬りかかるという一連の動作を効果音で表現することで、没入感を高めようとした。
アニメでは破損した刀身を付け替えて使用するため、玩具も刀身が外れるように設計した。刀身を差し込むと効果音が鳴り、刀身を外した状態では、斬撃音、巨人のうなじをそぎ落とす音は鳴らないようにした。確かに、刀身がないのに、攻撃音が鳴るのはおかしい。玩具で再現するのは面倒ではあるが、没入感を高めるために細部までこだわり抜いた。
梶裕貴さんが演じるエレン・イェーガー、神谷浩史さんが演じるリヴァイのせりふを5分以上にわたって収録しているのも特徴だ。また、アニメでおなじみのせりふだけではなく、オリジナルのせりふも収録している。エレンの「なぜ、こんなところにまで巨人が……」、リヴァイの「お前はもういい、後方支援にでも下がっていろ。あとは俺がやる」などのせりふが流れ、調査兵団に入って一緒に戦っているような気分を味わえる。新規収録のせりふを聞くと、まるでエレンやリヴァイが語りかけてくれているように感じる。担当者は「なりきり玩具用にこれまでにない新規せりふを収録するのは珍しいのですが、版元様にご監修していただきながら、せりふを決めました。
Season(シーズン)1の前期オープニングテーマ「紅蓮の弓矢」も収録し、同曲を流しながら、効果音、せりふを鳴らすこともできる。子供の頃、アニメの主題歌を歌いながら、なりきり遊びをした経験がある人も多いはず。“本物の音”でなりきり遊びができるのはぜいたくだ。
造形もこだわった。本体にはメタル風塗装を施し、一部パーツにダイキャストを使用することで、重厚感のある仕上がりを目指した。大人向けの玩具ではあるが「大きな武器の玩具ですし、品質管理、安全性を考慮しながら設計しました」と格好よさ、安全性の両立を目指して、バランスを探った。
実際に玩具を触ってみれば、こんなところまで……と細部のこだわりに気付かされるはず。ぜひ“一歩先のなりきり”を楽しんでほしい。
「超硬質ブレード COMPLETE EDITION」は、バンダイナムコグループ公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」で6月1日午後11時まで予約を受け付けている。8月に発送予定。価格は1万4300円。
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