アイドルグループ「日向坂46」からの卒業を発表している影山優佳さん。5月9日にファースト写真集「知らないことだらけ」(扶桑社)を発売する。「急な卒業発表で、ファンの皆さまへの礼儀がなっていないかなと思っていました。ちゃんとお礼を伝える機会を設けられたらなと考えていたとき、ありがたいことに写真集のオファーをいただいて。これまでの感謝の一つの形としてお届けできたらな」とはにかむ。日向坂46として残りわずかな日々、どのような心境で過ごしているのか、また卒業後の展望について話を聞いた。
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2016年5月、前身グループ「けやき坂46(ひらがなけやき)」の1期生としてデビューした影山さん。2018年6月~2020年5月の約2年間は学業のため活動を休止していたが、活動歴は約7年に及ぶ。今年2月、最新シングル「One choice」(4月19日発売)の活動をもってのグループからの卒業を発表したが、現在の心境は?
「まだそこまで実感があるわけではないのですが……。日向坂46として出演させていただくお仕事で終わりを迎えるものがあったりすると、身が引き締まります。最後が最高であれるような期間にしたいです」
さらに「メンバーとのなにげない会話も一瞬一瞬を大切にしたい」と力を込める。特に、7年の付き合いとなる同期の1期生とは自然と話すことが多くなるという。同期には感謝の思いも。
「私は1期生の中で最年少なのですが、中学3年生でグループに入ったときから、ずっと温かく見守ってくれましたし、私が活動をお休みしていたときも変わらずに接してくれました。私がすごく甘え下手なのを皆知っているので、遊んでくれたり、ご飯に誘ってくれたり……本当にありがたかったです」
卒業発表後は、これまで以上に1期生とご飯に行っており「さみしい」と言われることもあるという。
「私は『ごめんね』としか言えないのですが……さみしいと言葉にしてくれるのは、うれしいです。私は、そんな皆のためにちょっとでも何かできることがしたくて。卒業後も、陰で何かしらサポ-トできたらいいなとは思っています」
「アイドル界随一のサッカー通」で知られる影山さん。昨年は、ワールドカップの期間中、ABEMA・テレビ朝日系で20試合以上の中継にゲスト出演し、その豊富な知識や、スタメン、スコア予想の的中率の高さで話題に。今年は、ゴールデン帯の特番で初の進行役に挑戦したり、炭酸飲料「マッチ」の新イメージキャラクターを務めるなど活躍の場を広げている。
「いろいろなお仕事をいただけることが、すごくありがたいのですが、責任感が日に日に増しているので、その分頑張らなきゃなと思います」
昨年のワールドカップ期間中に急増したインスタグラムのフォロワーは現在69万人を超える。坂道グループの現役メンバーの中でも屈指のフォロワー数だが、知名度の広がりを肌で感じることもあるという。
「この前は、マスクをしているのに気付いてくださった方がいて。どうやって気付いたのか尋ねたら『声で分かりました』って。私、そんな声が特徴的かなと驚きました(笑い)」
卒業後の進路を明言していない影山さん。今後の展望を聞くと、「正直、今は目の前のお仕事に精いっぱいで、先のことをあまり考えていなくて。これまでは中長期的な目標を立ててきたのですが、今は目の前のことに集中できるような生き方をしています。でも、自分の新しい生きがいや、やりがいを見つけられるようなゆっくり落ち着ける期間はほしいです」と答えた。
ファンも気がかりな芸能活動の進退も尋ねると、「結構好奇心が旺盛なタイプなので、一般企業の企画職とか営業職に興味もあったり……これまで挑戦できなかったことに挑戦していきたいんです。でも、表現するお仕事はすごく好きなので、どこかできっとお会いできると思います。今後も見守っていただけたら幸いです」とほほ笑んだ。