アイドルグループ「乃木坂46」を昨年末に卒業した齋藤飛鳥さんの「卒業コンサート」が5月18日、東京ドーム(東京都文京区)で開催された。途中、何度か涙を流す場面もあったが、最後は満員の客席を見渡しながら、「11年頑張って良かったというか、最後にこんな景色を見られてもう人生大満足です!」と笑顔でステージを後にした。
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齋藤さんは、2011年8月21日に1期生として加入し、同期の白石麻衣さんや西野七瀬さんらの卒業後はエースとしてグループをけん引。この日が約11年間在籍した乃木坂46として最後の活動となった。
卒業コンサートは17、18日の2日間にわたって開催され、平日ながら応募総数は約63万件、計10万人を動員した。配信も行われ、多くのファンが“アイドル齋藤飛鳥”のラストステージを見守った。
冒頭、ステージに一人で現れた齋藤さんが特技のドラム演奏を披露してコンサートは幕を開けた。ドラムで会場をあおり、声出しありのライブで、1曲目の「ジコチューで行こう!」から大盛り上がりとなった。
齋藤さんの後輩思いの一面が印象に残るステージだった。後輩一人一人がスポットライトを浴びられるよう自分の隣に立たせてパフォーマンスしたり、「まだまだ乃木坂46には伸び盛りの魅力のたっぷりある子たちがいっぱい。これからもどうか皆さんの声で、後輩たちをどんどん押し上げていってほしいです」とファンに呼びかけた。
そんな大先輩について、4期生の賀喜遥香さんは「気さくに話しかけてくださったり、泣いている子がいたら笑い飛ばしてくれたり、よくみんなをご飯に連れて行ってくれたり。飛鳥さんの後輩でいられて本当に本当に幸せでした!」と涙声で感謝を伝えた。
アンコール後の最後のあいさつでは、「昨日も今日も平日なのに、本当にありがとうございます」と感謝し、「私はこれで天使ちゃんになって皆さんのもとを去ろうと思います。明日からは恋とかもするかもしれませんね! お前らの誰かの嫁が飛鳥になるかもしれませんね!」と齋藤さんらしい言い回しで沸かせた後、「じゃ、さよなら!」と笑顔でステージを後にした。
会場が明るくなって終演のアナウンスが流れても、客席から飛鳥コールは鳴り止まず、齋藤さんが再びステージに登場するサプライズも。「皆があまりにも呼んでくれるから、来ちゃった(笑い)」といいつつ、「遅いし、帰れなくなると困っちゃうから。今日は本当に本当にありがとうございました。ちゃんと気を付けて帰ってね。またね、おやすみ!」と手を振っていた。