ワンフェス2023夏:40周年記念「DAICON IV」コラボ 特撮やアニメの中間制作物を展示

「ワンダーフェスティバル2023[夏]」のビジュアル
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「ワンダーフェスティバル2023[夏]」のビジュアル

 フィギュアなどの大型展示会「ワンダーフェスティバル(ワンフェス)2023[夏]」が7月30日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催され、「DAICON IV」のコラボ企画が実施されることが分かった。「DAICON IV」は「ワンフェス」のルーツで1983年に開催された日本SF大会で、40周年を記念してコラボ企画が実施されることになった。

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 青木俊直さんが描く公式キャラクターのワンダちゃん、リセットちゃんが“DAICON ver.”となって登場。特設ブースでは特定NPO法人アニメ特撮アーカイブ機構の協力によって、特撮やアニメに使われたプロップ、画稿、原動画、セル、シナリオなどの中間制作物を展示する。

 ワンダーフェスティバル実行委員代表の宮脇修一さんは「DAICON IV」について「1983年に大阪で開催された日本SF大会DAICON IVはその2年前のDAICON IIIと共にこのワンダーフェスティバルのルーツとなったイベントです。その運営の中心メンバーが創業したのがワンダーフェスティバルの創始者であり、海洋堂と共にガレージキットの黎明期を牽引(けんいん)したゼネラルプロダクツです。また彼らはDAICON FILMの名でアマチュアフィルムを制作し、DAICON IVのために庵野秀明らによって作られたオープニングアニメーションは、今の目で見てもアマチュアの手作りとは思えないハイクオリティーなもので、伝説的存在となりました。短期間に多くのアニメ、特撮、人形劇などを制作したDAICON FILMは、その後『新世紀エヴァンゲリオン』を生み出すアニメ制作会社ガイナックスの母体となります」と説明。

 「今回の企画は、その後日本のガレージキットシーンを牽引することになるゼネラルプロダクツや、映像メディアに大きな波紋を起こしたDAICON FILMの功績を検証することによって、現在、そしてワンダーフェスティバル=ものづくりのイベントを今一度しっかりと見直し、これからの指針とすることに主眼を置いています。もちろん、過去を懐かしみ『昔は良かったねぇ』と言っているだけでは、これからの発展はありません。現在にも連綿とつながるガレージキットスピリッツの原点を見ることにより、それらを生み出すエネルギーの検証と再確認を行う意義は大きく、必ずや今後造形を手がけていく方々の糧になると考えています。ぜひとも企画展示ブースにお運びいただき、40年をへて現在もなお現役で活躍しているクリエーターたちの志を感じることで、ご自身のものづくりの指針としていただければ幸いです」と話している。

 「ワンフェス」は、プロ、アマチュアを問わず制作したフィギュアや模型を展示、販売する展示会で、1984年のプレイベントから始まった。

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