名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
人気ライトノベル「青春ブタ野郎」シリーズ(電撃文庫)が原作の新作劇場アニメ「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」が6月23日に公開される。2019年6月に公開された劇場アニメ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」以来、約4年ぶりの新作で、梓川咲太の妹で不登校の花楓が「お兄ちゃんが行っている高校に行きたい」と高校受験を決意する。花楓は、いじめによる心的ストレスから記憶をなくし、その後の2年間を“かえで”という別人格で過ごしていた。記憶が戻ってからも花楓は“かえで”の努力を引き継ぎ、学校に行こうとする。花楓の大きな転機が描かれる新作について、咲太役の石川界人さん、ヒロインの桜島麻衣役の瀬戸麻沙美さん、花楓(かえで)役の久保ユリカさんに聞いた。
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石川さん そうですね。ただ、久しぶりという感じはあまりなかったです。僕は何度もテレビシリーズや前作の「ゆめみる少女」を見返していたので。
久保さん 私もアニメを見返していました。普段アニメを見ない人に、お薦めのアニメを聞かれると、「青ブタ」をお薦めすることもありました。みんな、「面白い!」と言って最後まで見てくれるんです。
瀬戸さん 私も二人と同じく、テレビシリーズの再放送を見て、「ゆめみる少女」も見たい!と見返したこともありました。この4年間で、麻衣さんだけでの収録はあったのですが、掛け合いのある収録は久しぶりでした。ですが、私もそんなに久しぶりな感じはしませんでした。
石川さん 咲太はこれまでいろいろな悩みを解決してきましたが、今回はより身近な存在である妹の花楓に関することです。花楓が“かえで”の思いを引き継いで一歩踏み出すというさらに深い内容になっていることもあり、演じる時に重みを感じていました。
瀬戸さん 掛け合いのある収録は久しぶりでしたが、すごく楽しく収録に臨めました。以前より距離感が近くなっているところなど、変わっている部分はあるのですが、いい意味で変わらないところもあって、自然に演じることができました。
久保さん 花楓を演じられているとういう感覚を得られたのが、すごくうれしかったです。花楓として咲太や麻衣と何気ない会話ができたことがうれしかったですね。
石川さん 率直に、原作の内容をここまできれいに落とし込んだのか!という気持ちでした。原作はボリュームがあり、内容も重いですし、関わるキャラクターも今までよりもかなり増えているので、一本の劇場アニメとして落とし込むのは難しいかもしれない……と思っていたのですが、しっかりそれぞれのキャラクターを拾いつつ、それぞれが影響しあって、こういう結末になる……と描かれているんです。 増井壮一監督をはじめスタッフの方々は、テレビシリーズや「ゆめみる少女」も素晴らしかったのですが、さらに精度が上がっていて、プレッシャーを感じながらも演じがいがあるな!と思っていました。胸が締め付けられ、自分の人生について考えるところもありました。
瀬戸さん 原作を読んでいたのでストーリーは知っていたのですが、台本をいただくことを本当に心待ちにしていました。台本を読む時間をしっかり作って、自分の中でタイミングを決めて、読み始めました。今までは咲太がみんなに手を差し伸べていましたが、今回は咲太自身が苦しく、今まで関わってきた人が咲太の力になってくれます。これまでの関係性があるからこそのストーリーだと感じました。麻衣さんは、描かれていないところで一人不安になっているのかな? 本当は苦しいんじゃないかな?と最初は心配になりました。ただ、麻衣さんの視点になると、彼女はちゃんと折り合いを付けていることを感じました。
久保さん 家で台本を読んでいると、皆さんがこういう風に演じるんじゃないかな?と勝手に想像する部分もありました。ただ、収録では想像を超えているお芝居を目の当たりにして、とても刺激を受けました。「青ブタ」がここまで続いてきたからこそですよね。
久保さん 花楓の目線になり、思わず入り込んでしまいました。私自身が行動や言葉の選び方をすごく気にしてしまうタイプなので、花楓になりきると、敏感な気持ちが分かって、胸が締め付けられました。この時どんな気持ちで「おはよう」と言っていたんだろう?などとすごく考え込んでしまいました。
石川さん 咲太は今まで手を差し伸べる側で、差し伸べられる人間でありたいと思ってずっと生きてきました。「ゆめみる少女」で(牧之原)翔子さんとの問題が解決した後なので、他人に対する思いも変わってきているはずです。今回の問題は、珍しく思春期症候群が主軸にないんです。思春期特有だけではない悩みに手を差し伸べる経験はこれまでないので、迷いが大きかったと思います。花楓の未来の選択の話で、主役は花楓だと思っていたので、咲太はサポートする役割だと感じていました。
久保さん 花楓の目線からしたら、咲太がお兄ちゃんで本当に良かった!と感じる作品です。咲太が背中を押してくれるし、引っ張ってもくれます。花楓が自分自身で立ち上がろうとする、前に進もうとする方向にサポートしてくれるんです。
瀬戸さん 咲太はこれまでの方がスマートだったかもしれません。今回は兄妹のことですし、これが正解なのか?と悩んでいるようにも見えました。
久保さん 中学生の時の進路選択は大きいことですしね。咲太の「誰もダメなんて言ってないだろ」という一言が大きかったです。
石川さん そこはすごく考えたところです。咲太は「ダメ」と言うべきだったのかもしれない。花楓が「優れていない」と思っているところを「優れていないわけじゃないんだよ」と言ってあげるべきなのかもしれないと……。
久保さん でも、だからこそその一言がうれしいんですよね。
石川さん 「青ブタ」の一つの魅力としてキャラクターの表情が生き生きしているところがあると僕は思っているのですが、それがより洗練されているように感じました。花楓と“かえで”は全く違う人格なので、咲太を演じている身としては複雑な気持ちになります。今までの物語を思い出す映像になっていて、すごく感動しました。
瀬戸さん 花楓が外にいることがすごく不思議な感覚でした。音楽の力も相まってより感動的なんですよね。これから何が起こるかを知っているからこそ、ハッとさせられ、胸が苦しくなるところもあって、目頭が熱くなりました。本編を見てから改めて見ると、新しい気付きがあると思います。
久保さん ステージで初めて映像を見ました。短い映像なのかな?と思っていたので、びっくりしました。すごく丁寧に作品の魅力が詰め込まれていますし、音楽も相まって、気付いたら泣いていました。葛藤しているシーンも多く使われていて、収録の時、原作や台本を読んだ時の苦しさも思い出し、いろいろな感情が生まれてきました。
久保さん そうですね。感情的になるシーンもありましたし、収録の時にぐちゃぐちゃになった感情がよみがえってきました。
瀬戸さん 「青ブタ」はずっと誰かの心に残る作品ですし、振り返りたくなる作品です。台本を読むのも収録も楽しいです。できれば、ずっと続いてほしい!と思っています。
久保さん 重いテーマもあり、すごく考えさせられます。日々、いっぱいいっぱいになってしまう時もあるんですけど、作品に触れるたびに、立ち止まって、自分を見つめ直すことができる存在です。
石川さん 僕にとって咲太は憧れの男です。ああなりたい!と思いながらも、かけ離れている自分にがっかりする。ずっとそれを繰り返しています。憧れているから何度でも見たくなるし、教科書にしたい。「ありがとう」「頑張ったね」「大好き」という言葉をずっと大事にしていきたいです。咲太もずっと大事にしている言葉ですし、忘れないようにしたい。だから、何度も見返しています。
「青春ブタ野郎」は、石川さん、瀬戸さん、久保さんにとって大切な作品になっているようだ。「高校生編」の完結の物語となる劇場版アニメ「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」が公開されることが発表されており、原作ではさらにその先も描かれている。アニメの今後の展開にも期待が高まる。
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