ソムタム田井のコスプレリポート:人気レイヤー・kipiが「邪神ちゃん」コスプレ 蛇のような下半身を再現

kipiさん
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 コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーにクローズアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体作りなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。人気アニメ「邪神ちゃんドロップキック」のイベント「邪神ちゃんふぇす」で出会ったコスプレーヤーを紹介する。

 「邪神ちゃんふぇす」は、5月4日にすみだ産業会館(東京都墨田区)で開催。声優陣によるトークステージをはじめ、コスプレ撮影会や同人誌即売会なども行われた参加型イベント。同作の主人公・邪神ちゃんの公式コスプレーヤーとして参加したkipiさんは、キャラクターの特徴である蛇状の下半身の再現にこだわったという。

 「邪神ちゃんの下半身は蛇なので、生地ではなく造形で衣装を制作しようと思って。まずは型紙やガムテープでベースの型を作り、部位ごとにサンペルカ(ポリエチレン樹脂の基材)で厚みを変えながら組み立てました。全身を造形にしてしまうとギャグマンガのゆるい感じが出ないので、おなかの部分だけタオル地を使って。ぬいぐるみのような可愛い雰囲気にしているのもポイントです。メークは、肌の透明感が出るように、いつもよりチークをしっかり入れてみました。金髪を際立たせるために、リップの色を控えめにしたのもこだわったところです」

 衣装のさらなる改良も考えているという。

 「改めて振り返ってみると、ここまで表情や動きが豊かなキャラクターのコスプレをしたことはなかったので、ポーズや仕草を覚えるのに苦労しました。イベント中は『撮っていただいた写真で顔が崩壊していても正解!』という気持ちで、思いきり振りきった立ち振る舞いをしましたが、衣装の可動域が少なかったのが心残りで……。改良を加えて、近いうちにリベンジしたいです!」

取材・文:ソムタム田井

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