愛知県名古屋市で開催中の世界最大級のコスプレの祭典「世界コスプレサミット(WCS)2023」で、コスプレの世界一を決める「ワールドコスプレチャンピオンシップ 2023」の決勝大会が8月5日、愛知芸術文化センター(名古屋市東区)で行われ、優勝したイギリス代表が会見に登場した。イギリス代表が同大会で優勝するのは初めてで、「マギ The kingdom of magic」の練白龍に扮(ふん)したTsupoさんは「とても素晴らしい気持ち」と初の栄冠を喜んだ。新型コロナウイルスの影響もあり、ようやく来日ができたといい、「この時間が待ち遠しかったです」と話した。
決勝大会では、Tsupoさんが「マギ」の練白龍、Cloodさんがジュダルに扮して、名場面を再現した。Tsupoさんは「マギ」を選んだ理由を「アートブックのイラストを見て、コスチュームを作らなければいけないと感じた」と話し、原作の美しさに魅了されたという。Cloodさんは「パフォーマンスしたシーンは、作品の中で肝心なところ。このシーンを舞台で再現したくて頑張りました」と語った。
会見には、2位のラトビア代表、3位のメキシコ代表も登場した。ラトビア代表は「ゼルダの伝説ティアーズオブ ザ キングダム」、メキシコ代表は「クライシスコア -ファイナルファンタジーVII- 」のコスプレでパフォーマンスをした。
WCSは、2003年にスタートしたコスプレの祭典。チャンピオンシップは、日本のアニメ、マンガ、ゲーム、特撮のキャラクターに扮(ふん)した世界各国の代表コスプレーヤーが2人1組のチームで出場し、コスプレの完成度やパフォーマンスなどを競うコンテストで、2005年から行われている。日本は2009年と2012年に世界一に輝いている。
今年は、予選大会を勝ち抜いた33の国と地域のチームが決勝大会に出場。エジプトが初出場した。声優の古谷徹さんが審査委員長を務め、審査員として人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親の堀井雄二さんが初参加した。昨年の各国代表のコスプレーヤーも審査員として参加した。
◇世界コスプレチャンピオンシップ 歴代優勝国
2005年 イタリア
2006年 ブラジル
2007年 フランス
2008年 ブラジル
2009年 日本
2010年 イタリア
2011年 ブラジル
2012年 日本
2013年 イタリア
2014年 ロシア
2015年 メキシコ
2016年 インドネシア
2017年 中国
2018年 メキシコ
2019年 オーストラリア
2020年 開催なし
2021年 ドイツ
2022年 Stage部門フランス、Video部門スウェーデン