柏木由紀:「古き良きAKB48の伝統を伝える使命ある」 卒業のタイミングは

柏木由紀さん
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柏木由紀さん

 アイドルグループ「AKB48」の柏木由紀さんがこのほど、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)で開催された大型ファッションイベント「第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER」(TGC)に出演し、イベントの合間に取材に応じた。TGC出演の感想やステージングの自己採点、現在のグループの状況や自身の立ち位置、気になる卒業タイミングを聞いた。

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 13年前にAKB48としてライブステージの出演はあったものの、ランウエーを歩いたことはなかったという柏木さん。「何年か前からいつかTGCに出演してみたいというのが夢だった。いろんな夢をAKBでかなえてもらいましたけど、今回初めてランウエーを歩くことができて、もう10年越しぐらいに夢がかなってうれしかった」と笑顔を弾けさせる。

 初のランウエーの自己評価を聞くと、「出演発表が遅かったのでどうかなと思っていたら、ほかの方目当てかもしれないけど、客席に私の名前が描かれたうちわを持っている方がいて。うれしくてニヤニヤしちゃいました(笑い)。それだけが後悔」と反省しつつ、「おおむね100点です」と満足げな表情を浮かべる。

 AKB48というグループも活動期間の長いグループとなったが、柏木さんは最近のグループについてどう感じているのだろうか。

 「以前は総選挙とかもあって個々の戦いという面もありましたが、ダンス練習から一致団結して、人数がいることを強みにしていこうという一体感を感じる」と口にするも、「グループの内側には部活みたいな団結力があるのですが、なかなか外に向けてアピールする機会が少ない。今のAKBをいろんな方に知ってほしいので、広める活動をしていきたい」と意気込む。

 柏木さん自身もAKB歴16年となるが、グループ内での立ち位置を「今の子たちで今のAKBを作っていきたいというのがある中で、何にでも全力でチャレンジするとか、どんなことでも楽しむとか、そういう精神は伝えていきたい。古き良きAKBの伝統を伝える使命はあるかなと思っています」と自分の役割を説明する。

 現在32歳の柏木さんは、20代の頃を「グループにいるのもそうだし、見られる職業というのもあって人の目ばかり気にしていた」と振り返り、「30代になったら『まず自分の人生でしょう』という考え方に変わってきたら肩の荷が下りたような感じになり、良い意味で人の目があまり気にならなくなりました」とほほ笑む。

 まだまだ先の話だが、40代に向けてはと話を振ると「今はやっと少し肩の荷が下りて自由になりましたけど、30代後半になったらまた丁寧な暮らしというか。40歳までにもう一回、取捨選択して大事なものとか好きなものを見極めたい」と思いをはせる。

 最後に卒業タイミングについて質問すると、「5年ぐらい前から周囲に『そろそろ卒業かな』とか、ファンの方からも『卒業しますか』と言われはじめ、いろんなタイミングで考えるようになった」という。

 それでも「具体的にまったく何にも決まっていない(笑い)。何がどうしたら卒業するとか、何がどうしたら卒業したくないとかもない。それこそ自分の気持ちに素直になって、もしかしたら明日にでもとなるかもしれないし、反対にずっといるかもしれない。今はまだすごく楽しいので、楽しいと思う間は続けたい」と率直な想いを口にし、「卒業しないとできない目標や夢がみつかったら考えたい。現状は楽しくやっています」と語った。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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