名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中のマンガ「シャングリラ・フロンティア ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~」が原作のテレビアニメ「シャングリラ・フロンティア」が、10月1日からMBS・TBS系の日曜午後5時のアニメ枠“日5”で放送される。同作は、小説投稿サイト「小説家になろう」で人気のライトノベルのコミカライズで、クソゲーを愛好するゲーマーのサンラク/陽務楽郎が、プレーヤー数3000万人を誇る神ゲーの「シャングリラ・フロンティア」に挑戦する。人気声優の内田雄馬さんが、サンラク/陽務楽郎を演じる。ゲーム好きという内田さんに「シャングリラ・フロンティア」、ゲームへの思いを聞いた。
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「ゲームが好き」という内田さんは、ゲームを題材とした作品ということもあり、原作をワクワクしながら読んだという。楽郎は、数々のクソゲーをプレーしてきたすご腕のゲーマーだ。「シャングリラ・フロンティア」という神ゲーに挑戦することで、クソゲーで鍛えた腕を惜しみなく見せていくことになる。ゲーム「シャングリラ・フロンティア」内のサンラクは、鳥のかぶりものに半裸という姿なのもインパクトが大きい。
「最初にサンラクを見た時、鳥の顔をしているので、どういう人なんだろう!?と思ったのですが、楽郎のビジュアルを見て、なるほどアバターか……と腑(ふ)に落ちました。楽郎は、いろいろなゲームを経験しているので、経験値がすごく高い。サンラクの強さには、理由があります。どんな劣悪な環境でも攻略してきたから、自分の想像する動きを完璧に再現してくれる『シャンフロ』という神ゲーをプレーすると、より輝く。その理由がすごく分かりました。サンラクが、ゲームの攻略をしていくことに説得力があります。ゲームなので生死を賭けるわけではないですし、彼自身は攻略を楽しんでいるんですよね。ゲーム実況を見て、いいプレーを見るとテンション上がるような感覚だと思います。サンラクのが、いかにゲームを楽しみ、自由に攻略していくかが見どころで面白いと感じました」
サンラクはよくしゃべる。ゲームをプレーしながら独り言をつぶやくことも多い。第1話を見ると、しゃべりっぱなしのようにも感じる。内田さんは台本を見て「震えました」と笑顔で語る。
「基本的にずっとしゃべっています。NPCのエムルとかとしゃべることもありますが、独り言が多いんです。特に第1話は導入ですし、独り言で『シャンフロ』というゲームはこうなんだ……と確認するシーンが多いです。モノローグ、口に出しているせりふ、ポロッと出る独り言、心の中の声が混在していて、しかもテンポがいいので、スピードが速くて大変でした。僕は“スポーツ感覚”という言い方をしています。情報量が多いけど、短い尺に入れ込まないといけません。短距離走をずっと走るように集中しています。サンラクはゲームを楽しんでいるけど、お芝居は結構ハードです。でも、すごく楽しいんです。見ている方もサンラクのプレーの勢いが伝わって楽しく見えるはず……と想像しながら、収録しています」
想像するだけで大変そうではあるが、収録について話す内田さんは楽しそうだ。
「チャレンジになっています。相手のせりふがあると、それを受けて考えることもできるのですが、特に第1、2話は独り言が多いので、自分一人で心の整理をしないといけません。大変でして、これは試されているな……と感じたり(笑い)。チャレンジさせていただけることは、うれしいですし、気合が入ります。役者としても一つステージを上げさせていただいたような感覚もあって、楽しく収録をさせていただいています」
もちろん独り言だけではない。サイガ-0/斎賀玲役の和氣あず未さん、アーサー・ペンシルゴン/天音永遠役の日笠陽子さん、オイカッツォ/魚臣慧役の小市眞琴さん、エムル役の日高里菜さん、ヴァイスアッシュ役の大塚明夫さんら豪華キャストも出演しており、掛け合いも楽しんでいるという。
「掛け合いができると、めっちゃうれしいです。一人でしゃべっているのも楽しいですけど、掛け合いがあって生まれるものもたくさんあるので、僕は好きです。大分、助けられています。これがまた難しいところで、『シャンフロ』はゲームなので、NPCとの会話は、ゲーム内でのやり取りなので、会話に完全に入り込んでいるわけではないんです。あくまでゲーマーとしてNPCと会話しているところも楽しいです」
バトルシーンも大きな見どころになる。サンラクが躍動する姿に心が躍るはずだ。
「作画がすごく丁寧で、動きの細かさが本当に尋常じゃないんですよ。『シャンフロ』は神ゲーと言われているので、映像美、没入感のすごさをアニメでも表現しています。アクションの動きが細かく、収録中も完成したらどうなるんだろう?と楽しみにしていました。それだけ動くので、僕らもアクションについてしっかり考えました。基本的にアニメは、息の情報を入れて、重たいものを持っている、飛んでいるなどを分かりやすくするのですが、『シャンフロ』は動きが細かいので、あまり入れすぎない方が、スピード感が伝わるシーンもあります。ただ、そこは現場の判断もあるので、僕としては、ここは入れた方がいいかな?というところで息を入れるようにしています」
アクションシーンでは、サンラクがゲームを楽しんでいるようにも見える。
「そこは、かなり意識しています。激しいアクションをしていると、勝つぞ!倒すぞ!というハードな感情になるかもしれないですが、サンラクは経験値が高いゲーマーなので、攻略を楽しんでいます。キツいというよりは、軽快に攻撃を決めるようなアクションが多いと思います」
サンラクがプレーしている姿を見ると、ゲーム「シャングリラ・フロンティア」をプレーしたくなる。
「それが一番大事なことだと思います。ゲームをどう楽しんで攻略していくかというお話なので、見ている人がゲームをプレーしてみたい!と思っていただきたいんです。強い敵が出てきた時のアプローチも面白いですしね」
子供の頃からゲームが大好きだったという内田さん。ゲームの思い出についても聞いてみた。
「幼稚園くらいの時からプレーしていた記憶があります。初めて最後まで自分でプレーしたのが『ファイナルファンタジーVII』で、一番記憶に残っていますね。両親が共働きで、親が仕事中はおばあちゃんの家に預けられていたのですが、プレステを持っていって、プレーしていました。今も『ファイナルファンタジー』が好きですしね。僕は最初にこの業界を目指した理由はゲームですし、ゲームへの思いは強いです」
ゲームをきっかけに友達ができたこともあった。
「『モンスターハンター』が大好きで、友達ができたことがありました。中学の時、しゃべらなかった人とも一緒にやろう!と仲よくなったり。絶対に仲よくなれない……と思っていた子とも『モンハン』をきっかけに友達になって、結局、一番仲が良くなりましたから。ゲームは人をつなげますよね。海外の人であろうと、垣根がないですし」
子供の頃からゲームをプレーしてきた中で、ゲームの進化も感じている。
「最近のスマホゲームは本当にすごいです。『原神』をプレーして、映像が美しく、システムも練られていて、ほぼフルボイスですし、クオリティーのすごさに驚いています。サンラクが『シャンフロ』はすごい!となるのと同じような思いですね。VRも体験したことがあります。想像以上の没入感で、『バイオハザード』をプレーした時、怖すぎて、怖い……となりました。僕は怖いのがダメなんで(笑い)。没入しすぎて、現実に帰ってこられなさそう。ゲーム好きとしては、それくらい没入できるのは夢のようです。ワクワクします」
「シャングリラ・フロンティア」の放送に向けて「ゲームする時のワクワク感があって、サンラクは何をするんだろう?と先の展開が気になりました。テンポ感もすごくいいですし、映像のクオリティーも高く、『シャンフロ』をプレーしたくなるような没入感を大事にしている作品です。サンラクの極限までゲームを楽しんでいくスタイルを楽しんでいただけるとうれしいです」と語る内田さん。「シャングリラ・フロンティア」は、ゲームの楽しさを詰め込んだアニメになっている。ぜひ、その世界に没入してほしい。
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