デジモンアドベンチャー02:田口智久監督 新作劇場版で「物語が進化するように」 緒方恵美「雪の魔術師」と絶賛

「デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING」の完成披露舞台あいさつの様子
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「デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING」の完成披露舞台あいさつの様子

 アニメやゲームが人気の「デジモン」シリーズのテレビアニメ第2作「デジモンアドベンチャー02」の新作劇場版アニメ「デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING」(田口智久監督、10月27日公開)の完成披露舞台あいさつが10月5日、新宿バルト9(東京都新宿区)で開催され、田口監督、声優陣が登場した。同作は、テレビアニメ「デジモンアドベンチャー02」の最終回につながる物語となり、田口監督は「物語が進化するような、そんな映画になってくれるといいなと思って作りました」と思いを語った。

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 田口監督は、「有名な『02』の最終回へ向かっていける話にしようと思った。ただ、あの最終回では、決められた未来になっているので、そこを目指しすぎると、『デジモン』としての魅力が損なわれてしまうかもしれないと。そこからどうやって新しい可能性を広げて、もっと大きな作品になれるのか、非常に考えて作っております」とこだわりを語った。

 イベントには、本宮大輔役の片山福十郎さんら選ばれし子どもたちのキャスト、ブイモン役の野田順子さんらデジモンのキャストのほか、同作の鍵を握る新キャラクターの大和田ルイ役の緒方恵美さん、ウッコモン役の釘宮理恵さんも登壇した。

 緒方さんは、田口監督が手掛けたほかの作品にも出演したことがあり、「田口監督のことを雪の魔術師だと思っています。持ち味はそれだけではないのですが、以前出演した作品でも、雪のシーンをとてもきれいだと思った。この作品にも雪が出てきます。それがとても美しい」と絶賛。さらに、田口監督は「実写の映画のような間(ま)の取り方する。ここでこんな間の取り方をするかと思えば、逆にテンポのいいところは突っ込んでいったり、空間や間の使い方が素晴らしい。この映画でもそれが随所に見られて、きれいだな、格好いいなと思っていただけるシーンがたくさんあると思います」と魅力を語った。

 新作劇場版は、「デジモンアドベンチャー02」から10年後の2012年の物語で、20歳になった主人公・本宮大輔らが登場し、“選ばれし子どもたち”の誕生の裏に秘められた悲しくも優しい真実が描かれる。「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」に続き田口さんが監督を務め、大和屋暁さんが脚本を担当。ゆめ太カンパニーが制作する。

 「デジモンアドベンチャー02」は、テレビアニメ第1作「デジモンアドベンチャー」の続編として制作され、2000年4月~2001年3月に放送された。「デジモンアドベンチャー」から3年後を舞台に、八神太一の後輩の本宮大輔たちの冒険を描いた。

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