解説:「呪術廻戦」 両面宿儺はどれほど強いのか “最強”五条悟も「ちょっとしんどい」

「呪術廻戦」に登場する両面宿儺(画像はコミックス第14巻)
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「呪術廻戦」に登場する両面宿儺(画像はコミックス第14巻)

 「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々(あくたみ・げげ)さんのマンガが原作のテレビアニメ「呪術廻戦」第2期「渋谷事変」。呪術師、呪詛師、呪霊が渋谷に集結し、かつてない大規模戦闘を繰り広げている。11月2日にMBS・TBS系で放送された第39話「揺蕩-弐-」では、“呪いの王”両面宿儺(りょうめんすくな)が登場し、特級呪霊・漏瑚(じょうご)もおののくほどの存在感を見せつけた。両面宿儺は、主人公・虎杖悠仁の体に受肉し、“共存”する重要キャラクターではあるが、そもそも何者なのか? どれほど強いのか? 解説する。

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 ◇両面宿儺は実在した人間

 そもそも両面宿儺は「日本書紀」にも登場する二つの顔、四本の手足がある怪物で、地域によってさまざまな伝承がある。「呪術廻戦」では、第2話で五条悟が「腕が4本、顔が二つある仮想の鬼神。だが、そいつは実在した人間だよ。千年以上前の話だけどね」と説明している。呪術全盛の時代、術師が総力挙げて彼に挑み、敗れた。死後、「宿儺」という名前を冠した呪物となっても、呪術師たちがその存在を消し去ることができない「まごうことなき呪いの王」として現代まで脅威となっている。

 呪術師の世界では、宿儺の20本ある指が特級呪物として指定されている。第1話で、呪霊に遭遇した虎杖が危機的状況の中で宿儺の指を飲み込んでしまったことにより、宿儺が受肉し“共存”することになった。普通の人間であれば、あまりに強力な呪力を持つ宿儺の指を飲み込めば死んでしまうが、虎杖は宿儺に体を乗っ取られることなく、“器”となることができた。五条いわく「千年生まれてこなかった逸材」なのだという。

 ◇呪霊、呪詛師、呪術師を震え上がらせる圧倒的邪悪

 宿儺はどれほど強いのか。「最強の呪術師」と呼ばれる五条は第2話で、宿儺の強さについて「力の全てを取り戻した宿儺ならちょっとしんどいかな」と語っている。宿儺は、領域展開・伏魔御厨子(ふくまみづし)を使い、第4話では少年院で虎杖たちが苦戦した特級呪霊を難なく倒した。第13話では、自分を不快にさせた特級呪霊の真人に一瞬で重傷を負わせるなど、どんな相手に対しても圧倒的な格の違いを見せつけてきた。また、最悪の呪詛師・夏油傑も宿儺に対しては慎重な動きを見せている。

 11月2日放送の第39話では、脹相(ちょうそう)との戦いで意識を失った虎杖が、美々子と菜々子、漏瑚により一気に10本以上の宿儺の指を食わされ、久々に宿儺が現れた。第39話では、漏瑚が一級呪術師の七海建人、呪術高専の禪院真希、禪院家の当主の特別1級呪術師・禪院直毘人(なおびと)の3人を一瞬のうちに倒すシーンが描かれたが、そんな漏瑚も宿儺の前では立ちすくむしかなかった。漏瑚は「五条悟とは異質の強さ!! 圧倒的邪悪!!」「互いの一挙手一投足が全て死因になり得る恐怖!!」と恐れおののき、宿儺に頭の半分を吹き飛ばされてしまう。

 呪霊、呪詛師、呪術師を震え上がらせる呪いの王、両面宿儺。第39話の終盤では、宿儺が漏瑚に「かかってこい。俺に一撃でも入れられたらお前らの下についてやる」と対戦を持ちかけた。特級呪霊を相手に宿儺がどんな戦いを見せるのか? 今後の展開が注目される。

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