ソムタム田井のコスプレリポート:「ふしぎの海のナディア」レイヤー 肌&体のラインを再現

音琴ひつじさん
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音琴ひつじさん

 コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーにクローズアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。

 2023年はさまざまなコスプレイベントが行われたが、12月に入ってからも、日米の映画、マンガ、アニメ、ゲームを扱うポップカルチャーの祭典「東京コミコン2023」や、世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット103」など、コスプレも楽しめる大型イベントは、全国各地で多数、開催が予定されている。

 いずれも大盛り上がりになることが予想されるが、会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬の作品や注目度の高いタイトルを分析できるところも、それらのイベントに参加するうえでの醍醐味(だいごみ)の一つ。

 “世界最大規模のコスプレの祭典”として知られ、ステージ上でのコスプレパフォーマンスや街中でのコスプレパレードなども好評を博した「世界コスプレサミット2023」には、国内外から約22万6600人ものコスプレファンが集結。各所で写真撮影や交流を楽しむ姿が見られた。参加レイヤーの一人で、「ふしぎの海のナディア」のナディアに扮(ふん)した音琴ひつじさんに、衣装を選んだ理由を聞いた。

 「子供の頃に見て大好きだったアニメなんですけど、つい最近、見返す機会があって。改めて『面白い作品だなぁ』と思い、主人公のナディアのコスプレに挑戦してみました」

 褐色の肌を再現し、ナディアのコスプレを披露した音琴ひつじさん。こだわりのポイントは?

 「衣装に関しては、コスチューム制作が得意な友達に作ってもらって。私は装飾品などの小物づくりに注力しました。特にこだわったのは、ブルーウォーター(作中に登場するキーアイテム)の造形です。レジンで作ったもので、中には回路も埋め込んでいます。あとは衣装をきれいに着こなせるように、食事制限をして体を絞ってきたことも、今回のコスプレをする上で気をつけたポイントです」

取材・文:ソムタム田井

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