コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをクローズアップ。衣装、ウイッグ、メークなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
8月に名古屋で開催された「世界コスプレサミット2023」で「スーパーマリオ」シリーズの二次創作キャラクター・クッパ姫のコスプレを披露したSenaさんを紹介する。
「今回参加したイベントは『世界コスプレサミット』ということもあり、海外の方にも知られている作品のコスプレをした方が、大勢の方に楽しんでもらえるんじゃないか……と思い、こちらのキャラを選びました」という。特にこだわったポイントについても聞いてみた。
「今回のコスプレで力を入れたのは体づくりです。クッパ姫は、強そう、かつセクシーなところが魅力的なキャラクターなので、体のラインがきれいに見えるように数カ月前から筋トレを頑張りました」
昨今では、コスプレ衣装やウイッグは誰でも手軽に購入でき、コスプレのメークについてもインターネットを検索すれば、すぐに情報を集めることができる。その上でさらにコスプレの完成度を高めるべく、体づくりに励み、スタイルそのものをキャラクターに近づける努力をしている人も多いようだ。
今回のコスプレは、元々、二次創作のキャラクターということもあり、アイメークにはSenaさん独自のアイデアを盛り込んでいるという。
「本来のクッパには赤い髪の毛と眉毛があるのに、クッパ姫にはそれがないのが前から気になっていて……。アイシャドウを赤くすることで、クッパらしさを強調してみました。小学生の頃から、ゲームをするときはいつも、一番強そうなクッパを使っていたので、思い入れのあるキャラのコスプレができて本当に楽しいです！」
取材・文：ソムタム田井
