ソムタム田井のコスプレリポート:“モスラ擬人化”レイヤー 羽根と背中の幼虫にこだわり

もころすさん
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もころすさん

 コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをクローズアップ。衣装、ウイッグ、メークなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。

 8月に名古屋で開催された「世界コスプレサミット2023」でモスラの擬人化コスプレで撮影に応じてくれたもころすさんを紹介する。

 「イベント会場が名古屋テレビ塔のすぐ近くだったので、『これはテレビ塔に縁のあるモスラのコスプレをするしかない!』と思い、こちらの衣装で参加しました」という。名古屋テレビ塔は「モスラ対ゴジラ」などにも登場する。モスラが対峙(たいじ)する怪獣に破壊されるシーンがある。

 特にこだわったポイントについても聞いた。

 「こちらの衣装で力を入れたのは羽根の造形です。日が当たると羽根の中の脈が透けて見えるようになっているので、屋外での撮影にピッタリな衣装なんですけど、さすがに炎天下で立ちっぱなしは体力的にきつくて。撮ってもらっては日陰で休憩して……という形で、無理なくイベントを楽しんでいます」

 もころすさんはモスラ以外にも、ゴジラや「シン・ウルトラマン」に登場するゼットンなどの擬人化コスプレにも挑戦していて、衣装には毎回、映画好きならではのこだわりポイントも盛り込んでいるという。

 「今回の衣装は、背中にモスラの幼虫たちを乗せている点も注目していただきたいポイントです。これなら後ろからでも何のコスプレか分かってもらえるんじゃないかな……と思って付け加えた要素なんですけど、実際に今日も、会場に来るまでの間に大勢の方から声をかけていただいて。海外のカメラマンさんにも気づいてもらえて、360度全方位から写真を撮っていただきました」

取材・文:ソムタム田井

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