コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをクローズアップ。衣装、ウイッグ、メークなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
今回は、2023年下半期に開催されたイベントで撮影、インタビューした「ストリートファイター6」のマノンに扮(ふん)するイタリア出身のコスプレーヤー・ユリコタイガーさんを紹介する。
昨今のコスプレ界隈ではスマートフォンゲームが人気で、どの会場でも「勝利の女神:NIKKE」「崩壊:スターレイル」「原神」「ウマ娘 プリティーダービー」などのヒロインたちに扮したレイヤーを見かけるが、2023年は家庭用ゲーム機も好調で、「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」「バイオハザード RE:4」などのキャラクターたちが続々とイベントに集結していた。
中でも、世界的な人気を誇る対戦格闘ゲームのシリーズ最新作「ストリートファイター6」は、コスプレーヤーの間でもファンが多く、同じ作品のレイヤー同士で集まって写真を撮影する“併せ”を楽しむグループの姿が各所で見られた。
ユリコタイガーさんは、これまでにも「ストリートファイター」シリーズに登場するキャミィや神月かりんといったキャラのコスプレに挑戦し、いずれも好評を博してきたが、「スト6」の新キャラクターであるマノンのコスプレを披露。何度もゲームをプレーしてマノンの特徴を捉え、コスプレに落とし込んだという。
「両サイドの“跳ね”が特徴的な髪型なので、軽やかな雰囲気を出しつつ、それでいて風に煽られても崩れないようにウイッグセットを頑張りました。腰から太ももにかけて、肌が露出した衣装なので、キレイに着こなせるように体づくりに取り組んだこともこだわったポイントです」
取材・文:ソムタム田井