機動戦士ガンダムSEED FREEDOM:ついに公開 “最速上映”で福田己津央監督が思い語る 「皆さんが楽しんでくれる作品を」

「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の初回スタッフトーク上映会の様子(c)創通・サンライズ
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「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の初回スタッフトーク上映会の様子(c)創通・サンライズ

 人気アニメ「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの完全新作となる劇場版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が1月26日に公開された。東京、大阪、愛知など6大都市で同日午前0時から“最速上映”が実施され、各劇場には多くのファンが来場した。新宿ピカデリー(東京都新宿区)では、初回スタッフトーク上映会が開催され、アニメを手掛けた福田己津央監督とバンダイナムコフィルムワークスの仲寿和プロデューサーが登壇。福田監督は「この作品を見てくださる方の顔を思い浮かべながら、ずっと作品を作ってきました。『歴史に残る作品を作ろう』ということではなく『皆さんが楽しんでくれる作品を作りたい』それだけを目指してきました。よろしくお願いします」と思いを語った。

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 「機動戦士ガンダムSEED」は、2002年10月~2003年9月に放送され、続編「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」が2004年10月~2005年10月に放送された。劇場版は、2006年に制作が発表されたものの、その後は長らく続報が途絶えていた。

 福田監督は、制作で苦労したことを「(制作スタッフから)プレゼン映像を見せられた時に、『SEEDっぽくない』と戻したことがありました。矛盾しているけど、自分は『これがSEEDだ』と思われないように、型にはまらないように、平井さん(キャラクターデザインの平井久司さん)、重田さん(メカニカルアニメーションディレクターの重田智さん)ともこだわってもきました」と話し、仲プロデューサーは「制作スタッフは、自分も含めて学生時代に『SEED』シリーズを見ていたという世代が多く、正直『SEED』っぽさの型にはまっていました。それも含め、監督の追い求めるものをつかむためのコミュニケーションの構築に1年くらいかかってしまいました」と振り返った。

 キラ・ヤマトとラクス・クラインの話題になると、福田監督は「彼らのせりふがストレートな表現になっていた点は、皆さんが面白がってくれたらよかったのですが、テレビシリーズの『SEED』を思い出すと、こういうのじゃなかったかな?と迷う面もあり、葛藤しながら作りました」と明かし、仲プロデューサーは、ほかのキャラクターについて「『SEED』シリーズの魅力はキャラクターの言葉が感情的な点だと思います。アグネスとルナマリアのシーンでも『あの状況で話す内容がそれ!?』という印象も受けましたが、それも『SEED』らしいですよね」と話した。

 アクションシーンや、艦隊戦などについては、仲プロデューサーは「3Dのモビルスーツの戦闘シーンはかなりの物量になりました。これは初めての数で、その戦闘シーンをお客さんに楽しんでいただければ幸いです」と自信を見せた。

 歌手の中島美嘉さんが挿入歌「望郷」を担当していることも発表された。歌手の西川貴教さんが「西川貴教 with t.komuro 」名義で主題歌「FREEDOM」、石川智晶さん、梶浦由記さんによる音楽ユニット「See-Saw」が担当するエンディングテーマ「去り際のロマンティクス」、歌手の玉置成実さんがオフィシャルサポーターソング「Reborn」をそれぞれ担当し、豪華アーティストが集結した。

 福田監督は「音楽の力というのは大きいですよね。特に西川さんは公私ともに長い期間本当に『SEED』シリーズを応援してくださっていました」と感謝し、「小室さんと初めてお話しさせてもらった時、今回の作品のテーマにすごく共感してくれたんですよ。数日たったら小室さんが『もう一曲作りたい』とおっしゃってくれて、挿入歌が上がってきました」と明かした。

 最後に、福田監督は「およそ20年間、たくさんのファンに支えてもらっただけでもうれしいですが、さらに『SEED』を見たいという声が上がることが何よりもうれしいことです」とファンへの感謝を語った。

 「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」は「SEED DESTINY」の続編で、福田監督らテレビアニメのスタッフが再集結した。舞台となるC.E.(コズミック・イラ)75では戦いがまだ続いており、独立運動、ブルーコスモスによる侵攻などを沈静化するべく、世界平和監視機構・コンパスが創設され、キラたちが各地の戦闘に介入する。コンパスは、新興国・ファウンデーションからブルーコスモス本拠地への合同作戦を提案される。

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