解説:「鬼滅の刃」 鎹鴉、ムキムキねずみ、茶々丸 戦いを支えるスーパー動物 豪華声優陣も話題に

「鬼滅の刃」のコミックス第16巻のカバー
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「鬼滅の刃」のコミックス第16巻のカバー

 吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」。フジテレビ系「土曜プレミアム」枠で2月17日に放送されたテレビアニメ「遊郭編」の特別編集版「遊郭潜入編」では、迫力あるバトルシーンはもちろんのこと、音柱・宇髄天元(うずい・てんげん)の使いのムキムキねずみが活躍し、話題になった。「鬼滅の刃」には、ムキムキねずみのほかにも、動物のキャラクターが数多く登場する。鬼殺隊の戦いを支える“スーパー動物”たちを解説する。

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 ◇豪華すぎる声優陣も話題! 伝令役の鎹鴉

 スーパー動物たちの中でも登場回数が多く、存在感を見せているのが、鎹鴉(かすがいがらす)だ。鬼殺隊の隊員に1羽ずつ割り当てられ、任務の伝令をする鴉で、人間の言葉を発することができるという特殊能力を持つ。アニメでは、さまざまな人気声優が鎹鴉を演じ、話題になった。竈門炭治郎の鎹鴉は山崎たくみさん、鴉ではないが、我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)を担当するチュン太郎は石見舞菜香さん、炎柱・煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)の鎹鴉は千葉進歩さんがそれぞれ演じた。

 「竈門炭治郎 立志編」の那田蜘蛛山(なたぐもやま)のエピソードに登場した鎹鴉を高木渉さん、檜山修之さんが演じたこともファンの注目を集めた。「刀鍛冶の里編」では、霞柱・時透無一郎(ときとう・むいちろう)の鎹鴉を釘宮理恵さん、恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)の鎹鴉を堀江由衣さんが演じたことに驚いたファンも多かった。

 2月から公開中の「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』絆の奇跡、そして柱稽古へ」では、新作テレビアニメ「柱稽古編」の第1話が上映され、鬼殺隊を束ねるお館様こと、産屋敷耀哉(うぶやしき・かがや)の鎹鴉が登場。速水奨さんが自身のX(ツイッター)でお館様の鎹鴉を演じていることを明かし、「鴉がイケボすぎる!」「びっくりした」と話題になっている。

 ◇可愛さに癒やされる猫の茶々丸 “忍獣”ムキムキねずみも

 動物キャラクターの中でも、その可愛さでインパクトを残しているのが、猫の茶々丸。茶々丸は、「竈門炭治郎 立志編」で炭治郎たちが出会った、鬼の珠世(たまよ)の使い猫だ。珠世は、鬼の頂点に立つ鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)を抹殺したいと願う鬼で、医者でもある。禰豆子を人間に戻す手助けをしてくれており、“治療薬”の研究のために炭治郎に「できるだけ鬼舞辻の血が濃い鬼から血液を採取してほしい」と依頼。茶々丸は、炭治郎が鬼から採取した血を珠世の元へ届ける役割を担っている。

 茶々丸は、炭治郎が“鼓の鬼”の響凱(きょうがい)を倒した後のシーンで初登場した。珠世を慕う鬼の青年・愈史郎(ゆしろう)の術により「ニャー」と鳴くまで姿が見えないようになっており、もう一度鳴くと、また姿を消す。その後も、炭治郎たちが戦いが終えると、リュックのようなものを背負って登場。炭治郎になでられる姿は愛らしく、思わず癒やされる存在になっている。

 元忍(しのび)の音柱・宇髄天元が活躍する「遊郭編」に登場し、話題になったのが、天元の使いの“忍獣(にんじゅう)”ムキムキねずみ。特別な訓練を受けており、知能が高く、人間が使う刀一本を一匹で持ち上げられるほど力も強い。天元と同じく、派手な額当てをしているのも特徴だ。「遊郭編」では、遊郭に潜入していた嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)が屋根裏に隠していた刀を運び、活躍した。さらに、「ドラえもん」のジャイアン役で知られる木村昴さんがムキムキねずみの声優を務めたことも話題になった。

 鬼殺隊の縁の下の力持ちであり、隠れた人気キャラとなっているスーパー動物たち。今後の戦いでの活躍も注目される。

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