機動戦士ガンダムSEED FREEDOM:福田己津央監督がこだわった戦艦の描写 ミレニアムの“幻の案”も

「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の一場面(c)創通・サンライズ
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「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の一場面(c)創通・サンライズ

 人気アニメ「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの完全新作劇場版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」のスタッフトーク上映会第3弾が4月23日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で開催され、福田己津央監督、メカニカルアニメーションディレクターの重田智さん、CGアニメーションメインディレクターの佐藤光裕さん、制作担当の池谷浩臣さんが登場した。福田監督は、世界平和監視機構コンパス所属の新造戦艦・ミレニアムをはじめとした戦艦の描写にこだわったといい、秘話を明かした。

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 特にこだわったのがミレニアムの離水シーンで、福田監督「『マイティジャック』の離水、高い波にしてほしいと言っていました。外洋なので、うねりがあるんです。波は鬼門ですね」と話し、「おかげさまで格好よかったです。波があるから巨大感が分かる。ムラサメが手前を飛んでいて、大きさが分かります」とCGチームに感謝した。

 ミレニアムは後方に大きな翼が付いている。福田監督は「あれはね、宮武(一貴)さんに言われたんですよ。格好いい戦艦を作りたいなら、翼を全部後ろにしろって」と説明した。

 最終決戦のミレニアムの戦闘シーンには“幻の案”もあったといい、重田さんが「最後にマリューが上に行って、操舵(そうだ)輪が出てきて、回しながら体当たりする……」と明かすと、福田監督が「(マリューが)装甲服を着て、対戦車ライフルみたいなものを持ち、体当たりしたら、マリューさんが長距離狙撃でアウラを殺す。考えていたけど、時間もないですし」と語った。

 「SEED」シリーズの「機動戦士ガンダムSEED」は2002年10月~2003年9月に放送され、続編「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」が2004年10月~2005年10月に放送された。「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」は「SEED DESTINY」の続編で、福田己津央監督らテレビアニメのスタッフが再集結した。

 劇場版は、2006年に制作が発表されたものの、その後は長らく続報が途絶えていた。発表から約18年の時を経て、1月26日に公開され、興行収入が44億7000万円を突破するなどヒットしている。

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