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ソムタム田井のコスプレリポート:「怪獣8号」レイヤー 人体に合わせて骨格をアレンジ

「怪獣8号」の怪獣8号(日比野カフカ)に扮(ふん)した不良Pさん
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「怪獣8号」の怪獣8号(日比野カフカ)に扮(ふん)した不良Pさん

 コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。

 今回は、4月27、28日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「ニコニコ超会議2024」で撮影、インタビューした「怪獣8号」の怪獣8号(日比野カフカ)に扮(ふん)する不良Pさんと、亜白ミナに扮する美南ナミさんを紹介する。

 放送中のテレビアニメや、直近のタイミングで公開された映画、ライブ配信で盛り上がっているゲームなど、“その時期に旬の作品”のキャラに扮したレイヤーと交流できるところも、コスプレイベントに参加するうえでの楽しみの一つ。

 2024年春シーズンのイベントでは、「鬼滅の刃」や「僕のヒーローアカデミア」「転生したらスライムだった件」「この素晴らしい世界に祝福を!」など、同時期に放送中のアニメ作品のコスプレ人気が高いが、本稿で紹介する「怪獣8号」も同様に多くのコスプレファンから支持されている作品といえる。

 不良Pさんと美南さんは、どちらも自作で衣装を用意したそうで、スタイルの再現には独特のこだわりがあると話す。

 「全体的にマッシブなプロポーションを表現するために試行錯誤をくり返しました。そもそも人間のコスプレではないので、スタイルをそのまま人間に置き換えると関節や骨格に無理が生じます。そこをうまく再現できるよう、ところどころにアレンジを加えつつ、こちらの形に仕上げました。まだまだ頭部などに課題が残っていますが、これからもブラッシュアップして完成度を高めていきたいと思っています」(「怪獣8号」怪獣8号:日比野カフカ/不良Pさん)

 「造形ありの衣装制作に久しぶりに挑戦しました。どうしても『ニコ超』に間に合わせたくて、突貫工事で作業を進めて。何とかイベント当日の朝3時に完成させました(笑い)。それと、今回コスプレをした亜白ミナは、立ち姿のシルエットも印象的なキャラクターなので、気合いの地毛黒染めにポイントウイッグを付け足して、ポニーテールの髪型を再現しました」(「怪獣8号」亜白ミナ/美南ナミさん)

取材・文:ソムタム田井


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